佐藤健、松岡茉優の「汚いですよ。この映画の佐藤さん」の言葉に「傷つくだろ」と苦笑

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佐藤健、松岡茉優の「汚いですよ。この映画の佐藤さん」の言葉に「傷つくだろ」と苦笑

『孤狼の血』(18)の白石和彌監督が手掛けた『ひとよ』(11月8日公開)のジャパンプレミアが、9月25日に開催され、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、音尾琢真、佐々木蔵之介、白石和彌監督が舞台挨拶に登壇。白石監督との仕事を熱望していた佐藤は「白石作品に出るんだったら、こういう役作りをしていこうと、勝手に想定していたくらい、念願が叶った役でした」とオファーを喜んだそう。

『ひとよ』は、ある事件により運命が変わってしまった家族の葛藤と再生を描くヒューマンドラマ。佐藤は、やさぐれた次男役を、無精髭を生やして演じた。長男役に鈴木亮平、妹役に松岡茉優、母親役に田中裕子と、実力派俳優陣の共演も話題となっている。

佐藤は「いまよりも線を太くして、体内を汚して挑もうと思いました」と言うと、松岡が「汚いですよ。この映画の佐藤さん。こんなにきれいな顔をしているのに」と絶妙な合いの手を入れる。佐藤は「傷つくだろ。女性に言われたくない」と照れ笑いする。白石監督も佐藤と以前から仕事をしたかったそうで「相思相愛」だったことを明かした。

鈴木は白石監督作『日本で一番悪い奴ら』(16)を観て感動して以来、待ち望んでいた白石組だったとか。「終わってすぐに、(主演の)綾野剛くんに『うらやましいし、悔しい』と送ったんです」と言ったあとで、今回のオファーについて「僕はこれまで活発な役が多かったりするので、白石監督が、こういう内向的な役を鈴木にやらせてみたいと思ってくださったことに感謝しています」と語った。

松岡は「いままで見たことのない佐藤さんと、いままで見たことのない頼りない鈴木さん。『西郷どん』はどこいった?」と鈴木が演じた大河ドラマ「西郷どん」を引き合いに出していじった。

白石監督は、田中裕子も含め、佐藤たち豪華キャストとの仕事について「夢のような時間でした」と感慨深い表情で述べ「これだけのメンバーがいてくれたら、ある意味、『超楽!』みたいな感じでした」とおちゃめに語った。

佐藤は「ありがとうございます」とお礼を述べ「僕も、かつてないほどの他力本願スタイルで現場にいました。誰かがなんとかしてくれるだろうと。準備もほとんどしてなかったです。ともかくすべてにおいて信頼を置けましたが、それをできたのは白石組だったからです」と充実感あふれる表情を見せた。

取材・文/山崎 伸子

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