宮本浩次、サプライズ登場!池松壮亮「鳥肌が立ってます」と大感激
新井英樹の同名漫画を映画化した『宮本から君へ』(公開中)の公開記念舞台挨拶が9月28日に新宿バルト9で開催され、池松壮亮、蒼井優、一ノ瀬ワタル、真利子哲也監督、原作の新井が登壇。サプライズゲストとして本作の主人公“宮本浩”の名前の由来であり、主題歌を書き下ろした宮本浩次が真っ赤なバラを持って駆けつけ、池松が「とても驚いています。鳥肌が立っています」と大感激。「主題歌が映画のレベルをものすごく上げてくれた。感謝しかない」と心からの想いを語った。
新井英樹の伝説的同名コミックを、2018年のテレビドラマ化に続いて映画化した本作。人生負けっぱなしの男、宮本(池松)が、愛する靖子(蒼井)の笑顔を取り戻すために、一世一代の勝負に挑む姿を描く。圧倒的熱量を持った映画を作り上げ、鑑賞後の観客の前に姿を現した池松は「大好きな人たちと、現場にいた人たち、この映画に関わった人たちの想いと共にここに立てることを、誇りに思っています」と力を込めた。
「ご覧になった方の前に立つことが、ちょっと照れくさいなと思う舞台挨拶は初めてです」と照れ笑いを見せた蒼井は、「初めて週休6日で撮影したいなと思った映画」と告白。「いつもは馬車馬のように働くのが好きなタイプ」だというが、「1本分で使う体力や気力を、今回は3日目で使い切ってしまった。スタッフ、キャストの皆さんに助けられながら、どうにかみんなで鼓舞してやりました」と全力を注いだことを明かしていた。
またこの日は登壇者陣にもサプライズで、主題歌「Do you remember?」を書き下ろした宮本浩次が会場に駆けつけた。蒼井から「とってもうれしいです。昨日買いました」と言われると、宮本は「感動した。蒼井さん、ほんっとにすばらしかった。心を揺さぶられるシーンが随所に散りばめられていた。本当にすばらしい映画」と称え、「監督に会って、すぐメロディが上がってきた。池松さん、蒼井さん、みんなの顔を思い浮かべながら作った」と曲に込めた想いを吐露。「すごい力を持った作品。これからも持ち続けるんじゃないか。いまの世の中に躍動しているという感じがした」と頭をかきながら、あふれでる想いを語っていた。
池松は「宮本は、すごく手強い人だった」と振り返りつつ、「新しい時代を強く生きていかなければということを、宮本なら言ってくれるのでは」と観客にメッセージを送り、蒼井も「泥臭く映画づくりをさせてもらった。この映画づくりの芯にあるものを、これからも信じていきたい」、「役作りのために2か月で33キロの増量をした」という一ノ瀬も「この映画って最高!」とそれぞれが自身にとっても特別な作品となったことを語り、大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田 おり枝