三吉彩花、中国ファンから熱烈歓迎!主演作『犬鳴村』で平遥国際映画祭レッドカーペットに登場
中国映画界の巨匠、ジャ・ジャンクー監督が主宰を務める第3回平遥国際映画祭が、現地時間の10日に中国・山西省の平遥古城で開幕。レッドカーペットに『犬鳴村』(2020年2月7日公開)で主演を務める三吉彩花、清水崇監督が登場し、観客を沸かせた。
『呪怨』(03)などで知られるJホラーの第一人者、清水監督が実在する心霊スポット“犬鳴村”を舞台に、次々と巻き起こる恐怖体験を描いた本作は、臨床心理士の森田奏(三吉)の周りで奇妙な出来事が起こり始めるところから幕を開ける。
奇妙なわらべ歌を歌いながら突然死した女性、行方不明になった兄弟、繰り返される不可解な変死…。それらの共通点は奏の地元でも有名な心霊スポット、犬鳴トンネルにあった。すべての真相を突き止めるため奏は犬鳴トンネルに向かうが、その先には決して踏み込んではいけない、驚愕の真相が待ち受けていた。
完成前である2018年11月に開催された「アメリカン・フィルム・マーケット」(AFM)にて海外セールスがスタートするや10か国以上でプリセールスが決定し、その注目度の高さを証明した本作が、いよいよ平遥国際映画祭でワールドプレミア上映される。
このワールドプレミア上映にあわせてレッドカーペットに駆け付けた三吉は、実は中国国内でも人気急上昇中。9月に発表された、台湾出身の人気歌手ジェイ・チョウの「說好不哭/泣かないと約束したから」のミュージックビデオにヒロイン役として出演するや、「あの美女は誰?」とSNSで話題が沸騰、YouTubeでのミュージックビデオの再生回数はすでに3000万回を超えるほど。
三吉の登場がアナウンスされるや、多くの観客が詰めかけたレッドカーペットは歓声に沸き、沿道を埋め尽くしたファンからの絶え間ない呼びかけにも気さくに応じていた。レッドカーペットを終えた三吉は、「中国のファンの方はとても熱量が多くて、実際にお会いしても声をかけて下さるのでうれしいです!」と会場の熱気を振り返り、「中国の方はあまりホラー映画を観ないと伺っているのですが、とてもおもしろい映画に仕上がっているので、楽しんでほしいと思います」とワールドプレミア上映に期待を寄せた。
世界中の映画ファンから注目される新作が、ついにお披露目となることについて、清水監督は「僕が普段行くファンタスティック系の映画祭に比べて、お行儀のいいお客さんばかりだったので、どういう反応があるのか怖いのと楽しみなのが半々です」と述べつつも「こういう作品なので、若い人が盛り上がって観てくれればうれしいですね」と笑みを浮かべる。
北京から陸路で8時間を要する平遥への訪問は初となる三吉。2700年もの歴史を誇る世界遺産、平遥古城の印象については、「どこを写しても、いわゆる“インスタ映え”するほど歴史のある綺麗な景色で、そうかと思えば、大通りに出ると若い人でいっぱいのローカルなお店もたくさんあって。また必ず来たいです」と語った。
第3回平遥国際映画祭は現地時間の10日~19日(水)まで平遥古城にて開催され、『犬鳴村』のワールドプレミア上映は、明日11日(金)夜に予定されている。
取材・文/編集部