『真実』是枝監督の私服を宮崎あおいが絶賛、ウリボウ柄のお揃いシャツも

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『真実』是枝監督の私服を宮崎あおいが絶賛、ウリボウ柄のお揃いシャツも

第71回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『万引き家族』(18)の是枝裕和監督による初の国際共同製作映画『真実』(10月11日より公開中)の公開記念舞台挨拶が、10月14日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、日本語吹替版声優を務めた宮本信子、宮崎あおい、佐々木みゆ、是枝裕和監督が登壇。舞台挨拶は、是枝監督のおしゃれな私服についての話題で盛り上がった。

本作で洋画の吹替えに初挑戦した宮本は、「4時間くらい悩んだのですが、是枝監督とのご縁だからやらせていただこうと思いました。でも、是枝監督が、吹替えの演出をしてくださるんだと思ったら『僕じゃないんだよね』と言われて、すごく無責任というか…」と、笑いながら是枝監督に恨み節をお見舞いする。

是枝監督はタジタジになりながら「そこは伝わってなかったみたいで。吹替版は専門の監督がいらっしゃるので」と説明するが、宮本は笑いながら「宮崎さんもそう思われたんですね」と言うと、宮崎も笑顔でうなずく。是枝監督は恐縮しきり、会場の笑いを取った。

是枝監督の印象について宮本は「本当に人の意見をすごくよく聞いてくれる監督。やさしい、でも厳しくなければ監督はできないんですが、ふわんとしたムーミンさんみたい」と言うと、会場からドカンと笑いが起きる。

宮崎は、是枝監督について「すごく優しくて、話していると全部見透かされているような気持ちになります」と言ったあと「いつもおしゃれで、かわいらしいお洋服を着ていらっしゃる」と服のセンスを褒めた。

宮崎は、先日、監督が着ていたシャツをどこで購入したのかを尋ねたらしいが、なんとそこは、宮崎も訪れた店だったよう。「私はウリボウ柄のシャツを買ったんですが、そしたら監督が『僕も買いました』と。実は同じ洋服を持っているという共通点がありました」と笑顔でコメント。是枝監督は普段のコーディネートについて「宮崎さんに褒められたくて、頑張ってます」とおちゃめに語った。

佐々木も、是枝監督について「『万引き家族』の時からすごくやさしいんですが、おしゃれがすごく良くて。黒が一番似合います」と宮崎たちのコメントに便乗。是枝監督は「今度は黒にします」としっかりと答えた。

『真実』はカトリーヌ・ドヌーヴ演じる奔放でわがままな大女優ファビエンヌと、ジュリエット・ビノシュ演じる娘リュミールとの間に隠された真実を描く人間ドラマ。本年度のヴェネチア国際映画祭で、日本人監督初のコンペティション部門オープニング作品として上映された。

宮崎あおいの「崎」は「たつさき」が正式表記

取材・文/山崎 伸子

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