グループの垣根を超えて初共演!Sexy Zone佐藤勝利がKing & Prince高橋海人にかけた言葉とは?
Sexy Zoneの佐藤勝利が映画単独初主演を務め、King & Princeの高橋海人がスクリーンデビューを飾る。さらに来年デビューが決定しているSixTONESの田中樹も出演するなど、ジャニーズ事務所の次世代を担う3グループのメンバーが垣根を超えて共演することで話題の『ブラック校則』(11月1日公開)。このたび本作で主人公の小野田創楽役を演じた佐藤と、月岡中弥役を演じた高橋に、初共演の感想や役作りの裏話を聞いた。
本作は理不尽に生徒を縛り付ける“ブラック校則”がはびこる高校を舞台に、さえない青春を生きてきた高校生の創楽と、その親友の中弥が学校に戦いを挑む姿を描いた青春ドラマ。ある日、生まれ持った美しい栗色の髪を持つ女子生徒の希央に心奪われた創楽。しかし彼女は学校に黒染めを強要されたことに反発し、不登校になり退学寸前に。そこで創楽は中弥と共に、希央と500人の生徒の青春を取り戻すため、“ブラック校則”と大人たちに立ち向かうことを決意する…。
――本作のキャスティングを聞いた時、どのような感想を抱きましたか?
佐藤勝利(以下、佐藤)「僕にとって樹くんは先輩で、海人は後輩に当たります。これまで出演してきた作品では先輩と共演することが多かったので、現場で先輩たちの仕事ぶりに学ばせてもらうことがとても多く、いつか自分もそうなりたいなと思っていたところで本作のお話をもらいました。海人が出ると聞いて、ちょっとでも先輩っぽくなれるのかなと感じましたね」
高橋海人(以下、高橋)「僕は勝利くんと共演できると聞いて、心強いなと思いました。演技の仕事は2回目ですが、前回の『部活、好きじゃなきゃダメですか?』の時はKing & Princeのメンバーと一緒にやらせてもらったので居心地が良かったのですが、今度は同じ事務所の先輩と一緒。アイドルとして先輩後輩としてずっとやってきたので、こうやって同じ作品に出ることで、どんな化学反応が起きるのかなって楽しみでした」
――実際に撮影現場で、佐藤さんの先輩らしい一面は垣間見られましたか?
高橋「細かいところまで気配りをしてくれて、本当に気遣いがすごいんです!ちょっと前に僕は夏風邪を引いちゃって、まだ治りかけなんですけど、その時に勝利くんがのど飴をくれたんです。すごいうれしかった!」
佐藤「ありがとう(照笑)」
高橋「だからいまも、大事な時に舐めようと思って取ってあります!」
佐藤「はやく治してよ〜」
――やはりそういった気配りは先輩たちから教わってきた?
佐藤「そうですね。以前山下智久くんが主演した『SUMMER NUDE』に出演させていただいた時、僕はまだデビューしたばかりで、仕事は楽しいものというより『やりきらなきゃ』『責任感を持たなきゃ!』って固い感じでいたんです。そんな時に山下くんは『楽しむだけでいいから』って言ってくれて、その言葉をそのまま海人にも言いました」
高橋「撮影に入る前に勝利くんと一緒に焼肉に行かせてもらった時、役になりきれるかなって結構ビビってんたんです。そしたら勝利くんは『現場の雰囲気作りとかは俺が全部やるから、海人は役を楽しんでくれたらそれでいいよ』って。その言葉通り楽しむことに徹しています!本当に頼もしいです!」
佐藤「そんなことないでしょ〜(照笑)」
「ジャニーズでは絶対見られない一面が愛おしいなって」(高橋)
――普段は先輩・後輩の間柄ですが劇中では親友同士。演技についての相談は?
高橋「先輩と後輩という関係ではありますけど、僕は勝利くんに『友達感覚でいいよ』と育てられてきたので、わざと同級生っぽくしようとかはせずに、自然にしています。話すテンポも大事だと思っているんですけど、打ち合わせとかではなく、休憩中に役として日常会話をしてみたりしています」
佐藤「そうそう、そういうのを普段からやったりしてね。あんまり先輩後輩という感じでもないし、歳もそんなに離れてないし。撮影前に焼肉に行ったのも、より友だちとして喋ったらどんな感じかなって掴むためだったというか。この作品に向けた助走になったかなと思います」
――共演によって見えた、互いの意外な一面は?
高橋「やっぱりこれまでジャニーズの中で生きてきたから、外部の人たちもいる場所にはあまりいなかったので、勝利くんがシャイで人見知りだということを知りました。そういう一面はジャニーズの中では絶対見られないから、愛おしいなって(笑)」
佐藤「もっと先輩後輩感出して!(笑)ほら、ジャニーズ同士は喋りやすいじゃないですか。先輩とか後輩とかはあっても、Sexy ZoneとジャニーズJr.で海外に行ったりしていたので、学生の時の友達みたいな感覚でいられるし。でもほかの俳優さんがいると、根が人見知りなもので…。僕から見た海人はいつもと変わらないんですよね。(意外な一面を)強いて挙げるなら、焼肉を焼くのが上手いってことぐらい。焼くという簡単な行為の奥深さを感じました(笑)」
高橋「肉によって秒数が変わってくるからね」
佐藤「最初お店の人に僕が焼きますって言うから『嫌だなー』と思ったんですけど、店員さんよりも焼くのが上手くて」
高橋「こんなに喜んでくれる人初めてかも(笑)。また焼いてあげたい」
佐藤「これは本当にびっくりした。特技だよね」
高橋「公式のプロフィールに入れとこうか?(笑)」
佐藤「海人の意外な一面はそれぐらいですかね…」
高橋「上げてから落とすの上手いな(笑)」
『ブラック校則』は11月1日(金)から公開。また、劇場版の公開に先がけ日本テレビ系「シンドラ」枠にて連続ドラマが放送され、Huluでもオリジナルドラマが配信開始。すべて完全新作のストーリーとなっており、それぞれの物語が絡み合い横断的に展開していくとのことなので、いずれも目が離せなくなりそうだ。
取材・文/久保田 和馬