『シャイニング』舞台のホテルで待ち受けるものとは?『ドクター・スリープ』謎解きのヒントが明らかに
『2001年宇宙の旅』(68)や『時計じかけのオレンジ』(71)などで知られる巨匠スタンリー・キューブリック監督が手掛けたホラー映画の金字塔『シャイニング』(80)の40年後を、ユアン・マクレガー主演で描いた『ドクター・スリープ』が11月29日(金)から公開。このたび本作でメガホンをとったマイク・フラナガン監督の談話が到着し、本作に張りめぐらされた謎を解く重要な手がかりが明らかになった。
ホラー小説界の大家スティーヴン・キングが2013年に発表した小説を基にした本作。幼いころの壮絶な惨劇を生き延び大人になったダニーの周りで、児童ばかりをねらった不可解な失踪事件が起きる。そんな折、同じ特別な力を持つ少女アブラと不可解な児童連続失踪事件の真相を追うことになったダニーは、あの惨劇の舞台となった“呪われたホテル”にたどり着くことに…。
『シャイニング』においてダニーは、“シャイニング”と呼ばれる特別な力の持ち主として描かれ、彼と両親しかいないはずのホテルで不気味な双子の姉妹や、大量の血があふれ出るエレベーター、237号室のバスタブに潜む謎の老婆など、ホテルに巣食う“住人たち”を目撃。さらに手斧を携えて母ウェンディに襲いかかる父ジャックの凶行を予言する。名優ジャック・ニコルソンが演じた父ジャックのインパクトがあまりにも鮮烈な同作ではあるが、実は特別な力を持つ少年ダニーが主人公の物語だったといっても過言ではないだろう。
そして大人へと成長したダニーは、本作でふたたびあのオーバールック・ホテルと対峙することになる。フラナガン監督は「ダニーは父ジャックと同じではない。なぜなら彼はオーバールック・ホテルで起こったことを目撃したからだ。それに彼は“シャイニング”を持ってもいる。父にはそれがなかった。今作のダニーは、ジャックよりもっと成熟したキャラクターだ」と、ダニーが父ジャックのようにはならないとほのめかす。
さらに「オーバールックはダニーにとても大きな影響を与えたけれども、今作では彼がトラウマをどう克服したのか、そしてアブラとの関係はどうなのかがとくに重要なんだ」と本作の見どころを明かした。はたして40年ぶりにオーバールック・ホテルを訪れたダニーに一体なにが待ち受けているのか。そしてダニーの持つ“シャイニング”が今度はどのように発揮されていくのか。すでに発売されているムビチケをゲットして、本作の公開に備えてほしい!
文/久保田 和馬