サム・メンデス監督作『1917(原題)』2020年2月公開!メイキング映像も到着
『アメリカン・ビューティー』(99)で第72回アカデミー賞監督賞を受賞したサム・メンデスと『ブレードランナー2049』(17)で第90回アカデミー賞撮影賞を受賞したロジャー・ディーキンスが『007 スカイフォール』(12)以来の再タッグを組んだ『1917(原題)』が2020年2月に公開されることが決定。あわせて、本作への没入感と緊迫感を表現する驚愕の撮影手法を収めたメイキング映像が到着した。
主演に『マローボーン家の掟』(公開中)のジョージ・マッケイと「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのディーン・チャールズ=チャップマン、共演に『ドクター・ストレンジ』(16)のベネディクト・カンバーバッチ、『キングスマン:ゴールデン・サークル』(18)のコリン・ファース、『シャザム!』(19)のマーク・ストロングが集結した本作は、第一次世界大戦を舞台に若きイギリス兵スコフィールド(マッケイ)とブレイク(チャップマン)の2人が、危険待ち受ける敵の陣地を抜け、進軍する仲間と兄弟が所属する1600人の友軍兵士たちの命を救うべく、「作戦中止」の伝令をする様子をリアルタイムで描く物語となっている。
到着したメイキング映像では、究極の没入感を観客に体感してもらうため敢行された驚愕の撮影方法が明かされている。観客の共感を得るためメンデス監督は「長回しの撮影にすべき」と提案。撮影監督のディーキンス、およびスコフィールド役のマッケイとブレイク役のチャップマンがメンデス監督の想いを形にするため、「天候によって撮影が左右される」ことや「カメラを俳優のアクションにぴたりと合わせるため、また長回しにより照明を置くことができないこと」、リアルタイムで描くため「台本の順に撮影する」ことや「映像に一貫性を持たせる必要があり、天候待ち」という大変な苦労を要したことを明かす。その苦労が実った、塹壕の兵士たちの姿や敵からの砲撃のなかを伝令のため駆け抜ける緊張感溢れる映像が垣間見えると、最後にメンデス監督は「撮影がいかに困難だったか、その苦労と努力が映像すべてに集約されている」とコメントするとともに、本作へ太鼓判を押す模様が映しだされる映像となっている。
メンデス監督は10月3日に実施されたニューヨークコミコンに登壇した際、完璧に途切れなく物語を描くために、すべてにおいて秒単位まで緻密な調整をしたことや、リハーサルについて「いままでの過去のどの作品よりも時間を費やした」、「自身のキャリアにおいて、最もエキサイティングな仕事だった」と大きな自信を覗かせるコメントを残した本作。実力派キャスト陣とスタッフが贈る壮大な物語にますます期待が高まった!
文/編集部