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ダニー・ボイルが辞退した『007』最新作、ダニエル・クレイグ降板の可能性も!?

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ダニー・ボイルが辞退した『007』最新作、ダニエル・クレイグ降板の可能性も!?

「007」シリーズの最新作『Bond 25(仮題)』の監督として決定していたダニー・ボイルが、同作の監督を降板したことが明らかになった。理由は「クリエイティブな意見の相違」とのこと。

これは「007」の公式ツイッターアカウントが「プロデューサーのマイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリとダニエル・クレイグが、クリエイティブな意見の相違によりダニー・ボイル氏が『Bond 25』の監督を辞退したことを発表しました」とツイートしたことが情報源だ。

具体的な理由は明かされていないが、一部の報道ではボイルが脚本家のジョン・ホッジと取り組んでいた脚本の内容が、本作の製作側の意向と合わなかったからではないかと言われている。

前任者のサム・メンデス監督が手を引いたあとに監督に就任したボイルは、すでに完成していた脚本をイチからやり直すことにし『トレインスポッティング』(96)や『ザ・ビーチ』(00)などで長年タッグを組んできた脚本家のジョン・ホッジと新しい「007」のために様々なアイデアを出し合っていたという。

米The Guardianは、ボイルとホッジの執筆したストーリーには、 現在話題になっている#MeTooの要素や、ロシアの政治的影響を反映させていたため、中国を含め世界的なマーケットで本作を配給したい製作側と、意見の相違が発生したからではないかと報じている。

ボイルの監督降板をうけ、今年12月からイギリスで撮影開始を予定していた本作の脚本は、またやり直しになる。そのため2019年10月25日の公開予定日も、再度延期になる可能性が高い。いままでボンド映画で最も公開に間が空いたのは『007 消されたライセンス』(89)と『007 ゴールデンアイ』(95)の6年間だが、その時はボンド役がティモシー・ダルトンからピアース・ブロスナンに世代交代をした。

そうなると本作も、これ以上撮影まで間が空くとダニエル・クレイグの主演は難しくなるのではないかと言われている。現在50歳になるクレイグは『007 スペクター』(15)のインタビューの際にも、再度ボンド役を演じることを躊躇する様子をみせていた。やっと今年に入りボンド役をもう一度務めることを発表したばかりだったが、ボイルの降板と共に、ジェームズ・ボンドも世代交代を迎える可能性は高い。

現在ボイルを引き継ぐ新監督に関する情報は明らかになっていないが、以前から噂されているクリストファー・ノーランや、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(18)のクリストファー・マッカリー、テレビドラマ「ナイト・マネジャー 」で有名なスサンネ・ビアなどが就任するのではないかと、噂されている。

LA在住/小池かおる

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