人間国宝の野村萬も尊敬する、中国トップ京劇俳優主演作が3D映画となって1週間限定上映!
11月2日、TOHOシネマズ日本橋にて、映画『貞観盛事』と『曹操と楊修』の舞台挨拶が開催され、主演を務める中国のトップ京劇俳優、尚長栄(ショウ チョウエイ)と滕俊傑(トウ シュンケツ)監督、そして人間国宝の野村萬が登壇した。
中国芸術文化の神髄である“京劇”。その京劇を現代の最新3D映像を駆使し、圧倒的な臨場感で観るものを圧倒するものに仕上げた『貞観盛事』『曹操と楊修』の2作品が、東京、大阪、名古屋で11月2日~8日(金)の1週間、限定上映されることが決定。
『貞観盛事』は唐の時代、優れた政治力で国を治める皇帝、李世民(リ・シーミン)とその家臣、魏徴(ウェイ・ジェン)の物語で、有能な家臣の200余りの率直な諫言を名君が聞き入れ、共に大業を成した美談として永遠に語り継がれている名作だ。
また、『曹操と楊修』は中国後漢末期、戦乱の世を舞台にした物語で、曹操と楊修との壮絶な人間模様が描かれる『三国志』のなかでもファンに根強い人気を誇るサイドストーリー。名宰相、曹操に仕える賢士、楊修は、曹操からその才能を愛され、功績も際立っていたが、いつしか2人の協力関係は破綻していき…。
MCを務めた芸人のキクチウソツカナイ。とタレントの山田菜々につづき、滕俊傑監督、尚長栄が登壇。いまの気持ちを聞かれ「私の気持ちは今日の天気のようにすごく晴々しい。いま作品を東京で公開することができてうれしいです」とニッコリする尚。監督も、「今日は“京劇の国宝”とも呼ばれている尚先生と一緒に東京に来ることができて、長年の夢が実現したような気持ち。とてもうれしい」と同じく笑顔で語った。
本作が生まれた経緯を聞かれ、「今回、200年の歴史を持つ京劇を映画にする際、多くの方々にご支援いただきました。京劇は中国の文化的象徴とも言われています。中国には映画プロジェクトがあって、今回ご紹介するこの2作はそのプロジェクトのなかでも最も重要な2作品となります」と語る監督。また、3D映画として製作した理由については「いま、中国もインターネット社会に入ったこともあり、若者たちがどんなものを観たいと思っているのか、大学でアンケート調査を実施しました。すると、京劇を含む伝統劇を新しい技術を使って映像にすることで、多くの若者たちが惹きつけられるんじゃないかという調査結果が出たこともあり、挑戦しました」と、いまの時代の若者に合わせ、あえて3D映画への挑戦を行ったことを明かした。