甘酸っぱい思い出を暴露!?『その瞬間、僕は泣きたくなった』で主演を務めた佐野玲於&佐藤大樹を直撃
映像、詩、音楽が持つ力の新しい可能性にチャレンジするプロジェクト「CINEMA FIGHTERS project(以下、CFP)」。その第3弾となる『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』(公開中)では、1作品23分間のショートフィルムが展開し、5つの物語内で、5人の監督が捉えた“その瞬間”をLDH所属のアーティストが感情を振り絞るように表現している。本作のなかから『GHOSTING』にて主演を務めた佐野玲於と、『魔女に焦がれて』で主演を務めた佐藤大樹へのインタビューを実施。近年、俳優としての活躍が目覚ましい2人に、このプロジェクトに初参加した意気込みや、内に秘めた想いを語ってもらった。
「エレベーターを待っている時にHIROさんから映画の出演を聞かされて『えー!』ってなりました(笑)」(佐藤)
――「CINEMA FIGHTERS project」は今回で第3弾を迎えますが、お2人の出演はどのようにして決まったのでしょうか?
佐野玲於(以下、佐野)「本作のコンセプトプロデューサー、小竹正人さんとは昔からすごく仲良くさせてもらっているのですが、ある日LINEで『CFP第3弾の主演に興味ある?よかったらやらない?』とメッセージが来たんです。断る理由なんてないので『やらせてください!』と返事をして出演が決まりました。特に、今回は打ち合わせの段階から小竹さんも参加されて、詩と楽曲も含めた映画全体の世界観をより綿密に構築していったので、全シリーズのなかで本作が1番おもしろいだろうなという自信があります」
佐藤大樹(以下、佐藤)「僕の場合はずっとCFPに出たいと思っていたのですが、なかなかオファーが来なくて(笑)。いつかCFPのお話が来ないかな、なんて思っていた矢先に、事務所のビルの1階でエレベーターを待っていたら、HIROさんが降りてきて、『大樹、おだちゃん(小竹正人)からなにか聞いてる?』と聞かれたので『いえ、なにも』と返したんです。そうしたら『CFPの第3弾に大樹の名前入っていたよ』と、出演が決まったことを本当にさりげなく告げられたのでビックリしました(笑)」
――『GHOSTING』を担当された洞内広樹監督、『魔女に焦がれて』を担当された井上博貴監督の印象について、それぞれお聞かせください。
佐野「初めて洞内監督とお会いしたのは衣装合わせの時で、『20~30分くらい話しませんか?』と声をかけてもらったのですが、最初は『大丈夫かな?』と不安でたまりませんでした。これは完全に僕の偏見なんですが、まだ出会っていないだけで、映画監督って怖い人もいるんじゃないのかなと思っていて(笑)。だから怖い監督だったらどうしようとビクビクしていたのですが、実際に話してみたら大人なのにまっすぐで、なお且つ少年の心を忘れないすてきな方でした。洞内監督はSF映画が大好きみたいで、それで『GHOSTING』も過去に戻って大切な人に会いに行くという、現実離れしたお話になっているんです。ほかにも、物語には“大切な人を守る”など共感できるメッセージも詰まっていたので、安心して身を委ねられる監督と出会えたなと思いました」
佐藤「井上監督は言葉数が少ないシャイな方だとお聞きしていたのですが、いざお会いしてみたら、すんなりなんでも話してくれました(笑)。まず、映画に関する意見交換をして、衣装合わせ、リハと、その後のやりとりもすごくスムーズでしたね。比較的年齢も若めの監督だったので個人的に話しやすくて、現場でも積極的にやりとりさせていただきました。と言っても、自分から『こうしたいです』みたいなことは言わないです。井上監督を信じていたので、ひたすら指示に従っていた感じですね」