岡田准一、堤真一が被災者にエール。いわき市出身の神尾佑も被災した家族を語る

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岡田准一、堤真一が被災者にエール。いわき市出身の神尾佑も被災した家族を語る

岡田准一主演の人気アクションドラマの完結編となる劇場版第2作目『SP 革命篇』(公開中) の舞台挨拶が3月26日にTOHOシネマズ スカラ座で開催。岡田准一、堤真一、松尾論、神尾佑、波多野貴文監督が登壇した。岡田たちは、神妙な面持ちで東日本大震災の被災者の方々にエールを贈った。

VIPの要人警護をする警視庁警備部警護課第四係、SPたちの活躍を描いてきた「SP」シリーズだが、本作『SP 革命篇』で遂にクライマックスを迎える。『SP 野望篇』(10)で井上(岡田准一)が疑いの目を向けた上司・尾形(堤真一)が、腐敗した国家を立て直すべく、国会で大胆なテロを決行する。

まず、ゲスト陣は挨拶をする前に、東日本大震災での被災者の方々に「ご冥福とお見舞いを申し上げます」と丁寧に礼をした。主演の岡田は続けて「この作品を通じて、四係の人たちが闘っている勇気が、震災に遭われている方々の勇気となれば、これ以上に嬉しいことはないです」と語った。

堤真一は「今回の震災での経験でいろんなことを考えました。電力、食うこと、温かいこと、これまで忘れがちだったと思います。わさわさしましたが、それも大事。自分たちの革命のために、この経験を活かしていきましょう」と、演じた尾形総一郎さながらの口調で語りかけた。

また、阪神・淡路大震災で被災した経験のある松尾諭は、「街の復興はもちろん、心の復興にも長い時間がかかります。一刻も早くどっちの復興も進めてもらって、この映画をたくさんの方に見ていただける日が来ると良いなと思います」と、思いを込めて語った。福島県いわき市出身の神尾は現場の人々をねぎらいつつも、被災した家族の今を口にした。「今、この瞬間も現場で復興に向かって闘ってらっしゃる方々、原発の方々、自衛隊の方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。実家はいわき市で、幸いなことに家族も無事でしたが、原発で自主避難をしていて、いつ生活が戻るのかもわかりません。『SP』が勇気を与えられればと思っていますし、一日も早く笑顔で生活できる日が戻るよう心から祈っています」。

最後に岡田准一が熱いエールを。「これからは元気が大事だと思っています。皆さんが少しでも笑顔になっていただけるよう、僕たちも自分たちができることをやっていければと。一日でも早い復興と復旧をお祈り申し上げます」。

それぞれが、被災者に向けての思いを口にした舞台挨拶で、会場は観客とゲストが一体化していた。本作に関わるFNS・フジネットワークでは、FNSチャリティキャンペーンとして本作の収益の一部を東日本大震災の復興支援の募金に当てる。【Movie Walker/山崎伸子】

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