『ターミネーター:ニュー・フェイト』でT-800役に復活!A・シュワルツェネッガーにLAで直撃インタビュー

インタビュー

『ターミネーター:ニュー・フェイト』でT-800役に復活!A・シュワルツェネッガーにLAで直撃インタビュー

アーノルド・シュワルツェネッガーが「ターミネーター」を存分に語ってくれた
アーノルド・シュワルツェネッガーが「ターミネーター」を存分に語ってくれた写真:SPLASH/アフロ

ジェームズ・キャメロンが監督と脚本を手掛けたヒット作『ターミネーター』(84)と、『ターミネーター2』(91)の続編となる『ターミネーター:ニュー・フェイト』が公開中だ。本作は、シリーズを成功に導いた築いたキャメロン監督に加え、T-800を演じたアーノルド・シュワルツェネッガーと、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンの3人が約28年ぶりに再集結したことも大きな話題。

キャメロン監督の製作総指揮のもと、本作のメガホンを握るのは『デッドプール』(16)のティム・ミラー。これまでにキャメロン監督が直接的には関与していないシリーズの続編や、リブート版は製作されてきた。しかし本作は、それらの作品とはまったく別で、サラ・コナーが死んでしまった『ターミネーター3』のストーリーも完全に破棄した『T2』直結の続編となる。一度は回避したと思われていた“審判の日”の後に待ち受ける、人類と地球の未来をかけた壮絶な戦いが描きだされる。

Movie Walkerでは、今年で72歳になったアーノルド・シュワルツェネッガーに、『ターミネーター:ニュー・フェイト』撮影秘話はもちろん、ハリウッドで長年トップを走ってきた彼自身の人生について、ロサンゼルスでインタビューを行った。

「本作ではターミネーターの“起源”をもう少し知ることができる」

――本作への出演を決意したきっかけを教えてください。

アーノルド・シュワルツェネッガー(以下、シュワルツェネッガー)「本作は『ターミネーター』シリーズに加わるべきすばらしい作品だと思ったからだよ。キャメロン監督にターミネーターの権利が戻ったことも、きっかけの一つだ。彼は『ターミネーター』シリーズをこよなく愛していて、自らの手でオリジナルキャストを再集結させたいと思ったようだ。私もリンダとキャメロンとでチームを再結成して、一緒に新たなストーリーを作り上げたいと思ったんだ」

――『T2』でT-800は死にましたが、今回はどのような役割で登場されるのでしょう。

シュワルツェネッガー「私の役は以前と同様T-800、モデル101 サイバネティック生命体の役柄です。T-800は第1作でも死んだが、説明もなく第2作で復帰しているだろう?だから今回も同じさ、なんたってマシンなのだからね(笑)。キャメロン監督は、以前からターミネーターが製造される工場のシーンを撮影するアイデアを持っていた。実は『ターミネーター2』のティーザー・トレイラーを撮影した時のメイキング映像と、『ターミネーター3』 でも少しだけ触れたのだが、本作ではターミネーターの“起源”をもう少し知ることができるよ」

【写真を見る】若い!『ターミネーター3』(03)当時のシュワルツェネッガー。気さくに当時の裏話も話してくれた
【写真を見る】若い!『ターミネーター3』(03)当時のシュワルツェネッガー。気さくに当時の裏話も話してくれた写真:SPLASH/アフロ

――今回の出演で大変だったこと、苦労したことはありますか?

シュワルツェネッガー「製作面で苦労していたのは、キャメロンとティム・ミラー監督だね。ミラー監督はすべての人に対して包摂的で優しく、とてもおもしろい人なんだよ。でも自分には非常に厳しく、カットした後に、『あんなショットじゃダメだ!』ってブツブツ言いながら自分を責めていたよ(笑)。私は俳優としてセリフを覚えて、身体トレーニングをした。今回の役作りのために、アクションの練習と銃を使ったスタントのトレーニング・メニューを作ったんだ。ミスター・オリンピアのように、身体的な目標を達成するための、特別なトレーニングだよ」

――撮影開始の3か月前に心臓の手術されたのですよね、身体的な負担はありませんでしたか?

シュワルツェネッガー「そうなんだ。でもゴールができて逆に良かったと思っている。本来は短時間で終わる簡単な手術だったんだが、術中に合併症が発生してしまい、術後18時間後に目が覚めたのを覚えている。だから映画の撮影の開始日までに、身体の準備が完全に整うため、プログラムを強化した。短期で退院し、ウォーキングからはじまるリハビリをしたよ。強い意志と目的意識さえあれば、身体はどうにか追いついてくれるものなんだ。この映画への出演は、術後の私に回復するための目的を与えてくれたんだ」

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