松本穂香に、監督からラブレター!? 20年後の続編希望に「また撮ってもらいたい」

松本穂香が主演を務めた映画『わたしは光をにぎっている』の公開記念舞台挨拶が11月16日に新宿武蔵野館で開催され、松本をはじめ、渡辺大知、徳永えり、中川龍太郎監督が登壇。中川監督が松本に向けてサプライズで手紙をしたためてきたが、照れ臭さのために渡辺が代読する展開に。20年後に続編をやりたいことなど、愛のこもった言葉が綴られており、松本は「監督らしい、すごく優しいステキな言葉で伝えてくれた。この先も監督にまた映画を撮ってもらいたい」と喜びを語った。

本作は東京に出てきたものの、仕事も人付き合いもうまくいかない主人公の澪が、少しずつ自分の居場所を見つけていく姿を描く人間ドラマ。

中川監督が松本に宛てて書いた手紙には、「地方キャンペーンの最中、あまりにもポニーテールがステキで、次に機会があったらどんなふうに松本さんを撮らせてもらおうか、そればかりを考えて気が散っていました」という言葉や、「20年後もお互いに元気に映画を作っていたら、すっかり名物おばちゃんになった澪さんのその後も描きましょうね。松本さんは僕にとって、ともしびです」といった愛が込められていた。

代読した渡辺は「これはラブレターですか!?ラブレターを代読させるって！」と自身の担った役割に思わず吹きだし、中川監督は「独特の恥ずかしさがありますね」と照れ笑い。松本は「ちょっとポニーテールのところで引っかかっちゃったんですけど」と笑いつつ、「この先も監督にまた映画を撮ってもらいたい。ありがとうございます」と感謝を述べていた。

劇中には澪が早朝の湖に入っていくシーンもあり、松本は「スタッフさんがすごいなと思った。朝、めちゃめちゃ寒いなか、照明さんが湖にザブザブと入っていた。寒いなんて言っていられないなと思った」と女優魂を発揮。「麻痺しているだけなんですが、入っていたら温かくなってくる。楽しかったです」と笑顔で語っていた。

完成した映画を観て涙が出たという松本だが、「こんなに客観的に自分の出ている映画を観られたのは、初めて。純粋に好きな映画だなと思った。温かい気持ちになって流れた涙」と説明し、「日々のモヤモヤが積み重なって疲れてしまっている人も多いと思いますが、優しく寄り添ってくれるような映画。豊かにしてくれる映画」とアピールしていた。

取材・文/成田 おり枝