片岡鶴太郎、工藤静香、八代亜紀、石坂浩二が絵画展を開催。ポストカードの収益を被災地へ

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片岡鶴太郎、工藤静香、八代亜紀、石坂浩二が絵画展を開催。ポストカードの収益を被災地へ

手塚治虫の最高傑作と称えられ、発行部数2000万部を誇る大ベストセラーコミックを初映像化した『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』(5月28日公開)の公開に併せて開催される「鎮魂と慈悲 ブッダの素顔展 手塚治虫と四大巨星」の発表会見が3月30日、プリンス・パークタワー東京で行われ、片岡鶴太郎、工藤静香、八代亜紀が出席した。また、スケジュールの都合で発表会見を欠席した石坂浩二からもメッセージが届いた。

今回、絵画を描いた著名人の発案により、急遽、それぞれのポストカードを作成し、開催会場にて販売、その利益を東日本大地震で被災された方々への義援金として寄付することが決まった。八代は「日本が大変な時期に、歌にできること、絵を描くことで、被災されている皆様の心の癒しになるにはどうすれば良いかと思っています」と心境を明かし、片岡と工藤は「このような時にこの絵画展を開くことが重なったのは、単なる偶然ではないと思います」と話し、何かの縁を感じたようだ。全く想像できない災害に、石坂は「多くの亡くなられた方々や、被災され、何もかもを失われ避難する、あまりに多くの方々、あの日から数日、何も全くできない自分も省みて、無力感に襲われ、唯々呆然としておりました」と、自身の無力さを訴え、「そんな中でやっと描き上げた、この絵は私の祈りです」と一日も早い復興・復旧の願いを作品に込めた。

各々、自身の描いた作品の作成を振り返り、「欲は妖怪と言いますが、人間は欲だらけというのが最近わかりました。なかなか欲というものをなくすのは難しいかもしれませんが、無償の愛を与える八代亜紀のブッダ、生命のブッダ、これから修行されるブッダをイメージして愛を描きました」(八代)、「ブッダのイメージがあまりに偉大だったので、『大丈夫かな?私に描けるかな』というのが正直な気持ちでしたが、ブッダが雨の日に川べりで瞑想していた際、蛇がブッダの背後に回ってエラを広げて、ブッダが雨に濡れないようにしてあげたというお話を聞いて、そのような人のために自分を犠牲にするという精神が素晴らしいと感じ、そこから絵のイメージがわきました」(工藤)、「ブッダという非常に大きなテーマをいただきましたが、まずブッダを知らなければならないと思い、原作を読み、ブッダに関する資料などをいただいて、3ヶ月研究しました」(片岡)、「今回の依頼をいただきました時は正直、戸惑いました。歴史的に仏陀、お釈迦様、釈尊、とおぼろげに学んだり、心に触れることはあっても、まことに形式的に敬ってきたに過ぎません。何とか自分の中の仏陀を探してみましたが、やはり以前に読んだ手塚先生の『ブッダ』の思い出があるばかりで、早速読み返したのですが、以前よりも遥かに大きく、奥行きの深さを感じました」(石坂)と、それぞれ語った。

絵画展が終了した後は自分の絵画をどうしたいかと問われ、片岡と八代は「全国で個展をしているので、全国の皆様に見ていただきたい」と希望し、工藤は「自宅へ戻ってくることになっているのですが、私の描いた絵がもし被災地の皆様を支える力になるのであれば、被災地に寄贈したいと思っています」と、被災地への思いを募らせた。【Movie Walker】

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