敵を討つ時に使いたい!?インパクト絶大な『コマンドー』の“名セリフ”たち!
現在公開中の『ターミネーター:ニュー・フェイト』が大ヒットを記録しているシュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガー。そんな勢いに拍車をかけるように彼の代表作である『コマンドー』が、4Kニューマスター吹替版で、11月より順次限定ロードショーされている。
かつては軍の精鋭コマンドー部隊を率いていた男ジョン・メイトリックス(シュワルツェネッガー)。退役後は山荘で静かに暮らしていたが、その頃の恨みを持つ者に愛娘を連れ去られてしまい…という彼の戦いを描く本作。そのメイトリックスの無双っぷりもさることながら、ユニークで絶妙なセリフの数々も人気の要因の一つだ。今回の公開はファンも多い平田勝茂が翻訳を手掛けた“テレビ朝日版”の吹替ということで、その名(迷?)セリフたちを一部ご紹介したい!
「筋肉モリモリマッチョマンの変態だ」
まずはインパクト抜群のものからチェック!ショッピングモールにいるメイトリックスを、怪しいと目をつけた警備員がその外見を仲間に伝えようとして、こう放つのだ。「筋肉モリモリマッチョマンの変態だ」。ちなみに英語は「He's one gigantic motherfucker.」で直訳するなら「くそったれのデカブツ」といったところだろう。
ユニークでインパクト大な訳こそ平田翻訳の真骨頂。『コマンドー』がカルト的な人気を誇るのも納得のなんとも魅力的なパンチラインだ。
「連れを起こさないでくれ。死ぬほど疲れてる」
娘の命をダシにして、ある国の大統領を暗殺するように、悪党一味から命じられたメイトリックスが、その国へ向かう飛行機の中で放つこのセリフ。見張り役のエンリケスと飛行機に乗り込んだメイトリックスは、席に着くなり彼の首の骨を折り瞬殺。そして殺しがバレないように死体に毛布をかけると、キャビンアテンダントにこうお願いをする「連れを起こさないでくれ。死ぬほど疲れてる」。
人を殺しておいて冗談を飛ばすなんて酷い男だが、これ以外にも席に着く前にキャビンアテンダントに「手荷物は?」と聞かれてエンリケスを指差しながら「これだけだ」と返していたりと、純粋に冗談が大好きなのかも?
「お前は最後に殺すと約束したな…あれは嘘だ」
飛行機に乗り込む前に一味のおしゃべりな男サリーに「おもしろい奴だな、気に入った。殺すのは最後にしてやる」と声をかけていたメイトリックス。前述の通りエンリケスを殺して飛行機を抜け出すと、サリーを追跡。彼を追い詰め、崖の上で足をつかんで逆さ吊りにすると「お前は最後に殺すと約束したな…あれは嘘だ」と豪快に前言撤回!手を離してサリーを亡き者にしてしまう。
このシークエンスは、ほかにもおもしろいセリフのオンパレード。サリーを吊るしている時に「支えているのは左手だ。利き手じゃないんだぜ」と謎のアピールで恐怖心をあおったり、メイトリックスに巻き込まれた女性シンディに「あいつはどうしたの?」と聞かれると「放してやった」と上手い返しを披露したりという始末だ。
ちなみにウソつきまくりのメイトリックスは、映画の冒頭から悪党に「(娘を)無事、取り戻したければ、俺たちに協力しろ。OK?」と聞かれると「OK!」と言い放って銃をぶっ放すなど、豪快なウソを飛ばしまくり。これで主人公なんだからびっくりだ。
ここで紹介した以外にも挙げきれないほど、とにかくおもしろいセリフが多い『コマンドー』。この名セリフの数々を劇場で「見てこいカルロ!」
文/トライワークス