品川ヒロシ監督「元気な人は笑って、日本を元気に」と前向きな姿勢を見せる
『ドロップ』(09)の品川ヒロシ監督による第2弾『漫才ギャング』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が4月10日、角川シネマ新宿で行われ、出演者の佐藤隆太、石原さとみと、品川監督が登壇した。
東日本大震災発生直後の公開となった本作は、初日舞台挨拶の売り上げや一部映画館での募金活動を通して被災地への援助を続けている。品川監督は作品の紹介とともに、「何かが劇的に変わるということではなく、薄皮が少しづつむけていくような、それが前進というもので、明日一歩だけでも前に進めるんだということを描きました。元気な人は笑って、日本を元気にしましょう!」と呼びかけた。本作について、佐藤は「前向きな力を持てる作品」と力強く語り、石原も「日本を元気にできる作品」とアピール。会場に詰めかけた観客へ“笑いで勇気とエールを送りたい”という思いをそれぞれがぶつけた。
別れた元恋人の由美子(石原)の妊娠を機に、彼女と結婚のため、人生の再起に奮闘する飛夫を演じた佐藤。「これまで恋愛エピソードを演じることが少なかったので、さとみちゃんにリードしてもらいました(笑)」と照れ笑いし、石原は佐藤の印象を「こんなに真面目で面白い人はいないと思います(笑)。今日の移動中もずっとふざけていました」と、佐藤の裏表のない姿を暴露した。
この日の会場には、本作を見るのが8回目というお客さんが登場。何度も見てくれる方への本作のみどころを問われた品川監督は、「映画に登場する赤ちゃんは、ボクの実の娘です。生後3ヶ月での出演はギネス級じゃないですかね」と、愛娘の出演を明かし、目尻を下げて親バカっぷりを見せつけた。
また、この日の舞台挨拶の売り上げ相当額は、日本赤十字社を通して東日本大震災被災者に寄付をし、応援メッセージをパネルに書き込んだ。「一つになろう!」と書き込んだ佐藤は、「自分たちができることを精一杯やる。その思いが集まれば一つの大きな力になると思います」と話し、「笑って笑って笑って元気をとりもどそう」と書き込んだ品川は、「芸人である自分にできるのは、笑うことで元気になってもらうこと。状況が落ち着いたら東北にも機材を持っていって、皆さんにも(映画を)見てもらいたいと思っています」と、被災地の復興・復旧を願った。【Movie Walker】