15作目の劇場版『名探偵コナン』をコナン役・高山みなみが名探偵さながらに語る!

インタビュー

15作目の劇場版『名探偵コナン』をコナン役・高山みなみが名探偵さながらに語る!

今年で15周年を迎える劇場版『名探偵コナン』シリーズの最新作『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』が4月16日(土)から公開! 主人公といえばもちろん“見た目は子供、頭脳は大人”の江戸川コナンだが、そのコナンの声を務める声優の高山みなみに15作目の節目となる同作について聞いて来た。

本作はシリーズ15作目にして初めて雪国が舞台となる。そこに、巨大ダムや地下鉄爆破事件といった映画ならではのスケールの事件が絡み合う。次々と降りかかる事件にあきらめず立ち向かうコナンと仲間たちの姿に勇気づけられる作品だ。

15周年記念作品の今作のテーマは、「あきらめない強さ、そして絆」と高山は語る。今回の容疑者となる5人の男女は、元々は仲の良い同級生だったが、8年ぶりに再会すると様変わりしてしまっていたという設定。「それを見た少年探偵団や毛利蘭たちが、自分たちもこうなってしまうんだろうか、いやそうなってはいけないと、反面教師のように考えるんですね。見てくれる子供たちだけじゃなく、大人の方も、いろんな世代の方がグッとくるんじゃないかなと思います」と高山。

自身も仲間たちに助けられることがしょっちゅうだと話す高山は、今作では「特にクライマックスのみんなの芝居に泣かされました! コナンが今まで以上に危機に陥って、おそらく今までにないくらいみんなに名前を呼んでもらっている。本当に泣かされましたよ(笑)。15作目ですが、今までになかったことがたくさんありました」と声を弾ませる。

例えば、こんな珍しいシーンがあるという。「コナンが子供らしく雪合戦するシーン。そういう子供っぽい表情はなかなか見せないんですよ。だから私も一緒になって楽しく演じられて。よく聞くとアドリブもかなり言っていますよ」と明かしてくれた。

15年以上にもなるコナンの歴史。振り返れば、「イヤリング型携帯電話や弁当箱型のファックスが出てきたり。初期の頃は携帯じゃなくポケベルの暗号もあったり。時代とともに道具も移り変わっていて面白いですよ」と笑う。

しかし、変わらないのはやはりコナンの推理力だ。「コナンの推理力、洞察力ともいえると思いますが、皆さんにもわかりやすいことが1つ。容疑者たちの視線を追うことがポイントだと思うんです。コナンも普段から容疑者たちの視線を追っていて、『あの人はなぜこれを見るんだろう? どうしてこうしたんだろう?』と考えているんです。今作でも容疑者たちの視線を追っていると、きっと何かがわかると思います」と、答える高山も名探偵さながらだった。

コナンと一緒に、コナンの目線で本作を見つつ、洞察力を鍛えるのも楽しそうだ。【取材・文/駒見明子】

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