『鹿の王』公開日が決定!『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は。』を描いたレジェンドが監督に
代表作「精霊の守り人」シリーズで知られる作家、上橋菜穂子の、新たな代表作として大きな話題を集めている小説「鹿の王」がアニメ映画化。このたび、本作の監督を日本アニメ界の“レジェンド”こと安藤雅司が努め、2020年9月18日(金)より公開されることがわかった。
物語の舞台は、強大な帝国が支配する世界。謎の病から生き延び、過酷な運命に立ち向かいながら旅を続ける血の繋がらない父と娘。また、その病から多くの命を救おうと奔走する医術師。父と娘の絆、そして運命的な出会いなど、壮大な世界観のなかに、緻密な医療サスペンスと感動のストーリーが組み込まれた、唯一無二の冒険小説だ。
その複雑な世界観から映像化は不可能と言われていた本作だが、ハイクオリティな作品を生み出す制作スタジオ「Production I.G」にてアニメ映画として制作することが今年3月に発表されていた。原作者の上橋菜も「Production I.Gさんが制作なさると聞いて安堵しました。I.Gさんなら原作に囚われ過ぎず、アニメとして面白い映画を創ってくださるでしょう」と期待のコメントを寄せている。
安藤監督は、25歳の若さで『もののけ姫』(97)の作画監督に大抜擢。その後も邦画の興行成績を塗り替えた『千と千尋の神隠し』(01)や『君の名は。』(16)など、なんと邦画の歴代興行収入上位4作品のうち3作品の作画監督を務めてきた。作画監督は、その腕次第で作品のクオリティが大きく左右されると言っても過言ではない重要な役割。そんなメガヒット名作を描いた安藤が『鹿の王』でキャラクターデザイン、作画監督、そして初の監督を務める。
さらに、共同監督として安藤と共に映画を作り上げていくのは、『千と千尋の神隠し』で監督助手を務めた宮地昌幸。脚本は「ハイキュー!!」シリーズや「僕だけがいない街」など、数々の話題作を手がける脚本家の岸本卓が担当することとなり、まさに豪華スタッフが集結した。
アニメーションの歴史に新たな名を刻むことが期待される『鹿の王』。来年9月の公開がいまから待ち遠しい!
文/編集部