香取慎吾「SMAPのメンバーは友達を超えた存在」山寺宏一は宮城県の旧友を思う

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香取慎吾「SMAPのメンバーは友達を超えた存在」山寺宏一は宮城県の旧友を思う

浜田広介の童話「泣いた赤おに」をモチーフにした3D映画『friends もののけ島のナキ』(12月17日公開)のプロモーション3D上映会と製作発表会見が、4月25日に品川プリンスホテルで開催。声優を務める香取慎吾、山寺宏一、阿部サダヲ、山崎貴監督、八木竜一監督が登壇し、本作にかける情熱を語った。

人間嫌いでもののけの仲間とも仲良くできない赤おにのナキ(香取慎吾)が、純粋無垢な人間の子供コタケとの心の交流を経て、次第にやさしい感情を芽生えさせていく。ところが、彼らにはやがて悲しい別れが待っていた。この感動作を映像化したのは、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)の山崎貴監督と、監督の20年来の盟友であるCGクリエイター、八木竜一監督だ。山崎監督は「CG映画のいい物が世界でたくさん出てきて、日本としても何か挑戦したいと、八木監督の力を借りて本作を作りました」と力強く語った。市川南プロデューサーも気合充分に本作をアピール。「友情や絆をテーマにしたこの映画、ストーリーと映像とキャラクターがすごいです。ただのCGではなく、背景にミニチュアのセットを使ったりしてます。また、アフレコではなく、先に演技をするプレスコで、俳優の個性が出ています。北米、アメリカをはじめ、世界各国でも公開すべく動いています」。

赤おにのナキ役の香取慎吾は、フッテージ映像を見て「びっくりしました。素晴らしい」と感激した様子。「やりたいように演じさせてもらった物に、後からキャラクターの表情が付いて、今まで味わったことのない感覚です」。青おに・グンジョー役の山寺宏一は「今回は自由にやっていいってことでしたが、それがプレッシャーで、真価が問われるなと。でも、慎吾くんと楽しくやらせていただきました」と語り、香取のプレスコについて「パーフェクト!」と絶賛した。また、ゴーヤもののけ・ゴーヤン役の阿部サダヲは「すごすぎて、すごさが分からないほどです」と、かなり興奮しながら語った。

その後、本作の「どこまでもきみのともだち」というフレーズにかけて、そう思える仲間について聞かれたゲスト陣。香取は「SMAPの他のメンバーです。友達を通り越した存在ではありますが。後はいろんなところで応援してくれるみなさんも、友達以上の思いでいます」と熱く語った。また、宮城県出身の山寺は「声優仲間でたくさん友達がいますが、僕は小中高と宮城県にいて、今回の震災でお互いに友達と連絡を取り合いました。そんな仲間がすごく大事で、ずっと友達なんだなと改めて感じてます」と、訴えかけるように語った。

最後に香取が「たくさんの愛があふれる映画になると思います。日本にこんな素晴らしいストーリーや技術があるってことを知ってほしいし、ひとりでも多くの人に見てほしい」と、本作をアピール。確かにミニチュアの背景とユニークなキャラクターが独創的で楽しい映画になりそうな予感。公開はまだまだ先だが、日本が世界に向けて発信する独自の3D映画ということで大いに期待したい。【取材・文/山崎伸子】

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