吉岡秀隆、後藤久美子とのラブシーンでおよび腰!「監督が後ろから押してくれた」

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吉岡秀隆、後藤久美子とのラブシーンでおよび腰!「監督が後ろから押してくれた」

吉岡秀隆「監督が後ろから押してくださいました」と感謝!
吉岡秀隆「監督が後ろから押してくださいました」と感謝!

「男はつらいよ」シリーズの22年ぶりにして50作目の新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』(12月27日)のプレミア試写会が12月19日に有楽町マリオンで開催され、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、池脇千鶴、桜田ひより、夏木マリ、山田洋次監督がマスコミ向けの取材会に出席。吉岡が後藤とのラブシーンを振り返り、「監督が後ろから押してくださいました。どうしてもおよび腰になる」と告白した。

熱い想いを口にした山田洋次監督
熱い想いを口にした山田洋次監督

主人公の“寅さん”こと車寅次郎(渥美清)が、家族や恋したマドンナを巻き込み、騒動を巻き起こすさまをつづる本シリーズ。最新作では生みの親である山田洋次監督のもと、4Kデジタル修復されてよみがえる過去作の名シーンを交えながら、新たなる物語を描きだす。

山田監督は「ようやくこの日が来たかと、胸がドキドキしています」と公開を前に緊張の面持ちを見せた。寅さんの妹、さくら役の倍賞は「お兄ちゃんが『長い1本の映画を撮っている気がする』と言っていた」と渥美の言葉を思い出しながら、「50年かかって撮り終わった気がしています」とニッコリ。さくらの夫、博役の前田が「最初からこの作品まで携われて、本当によかった。感謝感激です」、寅さんの甥っ子、満男役の吉岡も「23年ぶりにおじさんが帰って来てくれることを、うれしく思っています」と語るなど、それぞれが熱い想いを口にしていた。

劇中では満男と初恋の相手であるイズミの再会が描かれるが、吉岡は「イズミちゃんとのラブシーンがある」と切りだし、「僕が頼りないんでしょうね。監督が後ろから押してくださいました」と明かして、山田監督も会場も大爆笑。吉岡は「および腰になるんですね。監督が支えてくれた。監督が後ろ、久美ちゃんが前にいて。板挟み」と照れ笑いを浮かべつつ、山田監督に感謝していた。

寅さんがどのように登場するのかにも注目が集まっているが、山田監督は「さくらさん、博さん、久美子ちゃんや吉岡くんたちの人生のある部分をドキュメンタリーとして見せる役割も持っている。みんなこの映画のなかで、歳を取っていく。でも寅さんだけは歳を取らない。渥美さんは年齢や肉体を超越して、精神的な世界を表現できるだけの力を持っている人だと思う」と改めて渥美のすごみについて実感したそう。「精神的な世界を表現することが可能な人だったから、年齢を超越したキャラクターとして映画のなかに登場し、観客と出会ってもらえる。映画が出来上がっていま、気がついた」としみじみ語っていた。

成田 おり枝

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