『鬼神伝』初日舞台挨拶で、石原さとみが鬼の仮面をかぶって登壇!
謎の魔物に襲われ、1200年前の平安時代にタイムスリップしてしまった少年が、人間と鬼の壮絶な戦いに巻き込まれていく様を描いた歴史冒険アニメ『鬼神伝』。その初日舞台挨拶が4月29日に新宿ピカデリーで開催され、声優を務めた石原さとみと中村獅童、音楽を手掛けた宇崎竜童、そして主題歌を歌う福原美穂らが登壇した。
“鬼の一族”の少女・水葉を演じた石原と、“鬼”と対立する貴族の僧侶・源雲を演じた中村は、それぞれが演じたキャラクターの仮面を付けて舞台に上がり「多くの方にご覧いただけて、本当に嬉しいです」「本日はありがとうございました。楽しんでいただけたようで何よりです」と、初日を迎えられた喜びを語った。
続いて、音楽を担当した宇崎は「『鬼神伝』は、現代と平安時代の2つの世界で展開する物語なので、その世界観を表現するため、“和モノ”と“洋モノ”を融合させた音楽を作りました。竜童組を再結成して、戦闘シーンでは和太鼓の乱打を取り入れたりと、面白いアイデアを全編に盛り込みました」とコメント。また、主題歌「STARLIGHT」を手掛けた福原は「未知の世界で冒険に繰り出す少年と、そんな彼を優しく見守る母親の両方の気持ちを踏まえて、曲作りに取り組みました。そこに、私自身の世の中に対する思いなども織り交ぜて、ストーリーにリンクするよう作り込みました」と、それぞれに楽曲への思いやコンセプトについて話してくれた。
最後に、来場者へのメッセージを求められた中村は「強引なところもあるけど、誰よりも強く平和を願っている源雲というキャラクターを、心を込めて演じました。作品をご覧いただき、そういった気持ちを感じとってもらえたら嬉しいです」と話し、一方の石原は「この映画は、大勢の人が長時間かけて手描きで作り上げた、本当に丁寧な作品です。その点にも注目して、もう一度と言わず、二度、三度と、何回も見ていただけると嬉しいです」と作品の見どころに触れ、会場を盛り上げた。
数多の神々や鬼たちが繰り広げる壮絶バトルだけでなく、“支配者と虐げられる者の対立”という歴史の裏側についても、丁寧なタッチで映し出した本作。鑑賞時は、独創的なビジュアルや声優陣の熱演を楽しむと共に、その根底に流れる重厚なテーマにも注目してほしい。【六壁露伴/Movie Walker】