シュワちゃん復帰第一弾は『ターミネーター』とは違う作品に
アーノルド・シュワルツェネッガーの映画復帰第一弾は、始動が噂されている『ターミネーター』新作ではなく、『Cry Macho』という人間ドラマになるとHollywood Reporter誌電子版が伝えている。
この作品は『ゴッドファーザー』(72)や『ミリオンダラーベイビーズ』(04)のプロデューサーを務めたアルバート・S・ラディがプロデュースを手がけ、『ハード・クライム』(07)のブラッド・ファーマン監督がメガホンを握る見通しだという。「この映画では、アーノルドのこれまでとは違った一面が見られるだろう。彼はいつも大きくて屈強な男を演じて来たが、素顔の彼にはソフトな部分がある。あの優しさをスクリーンで表現したい」とアルバートは語っているとHollywood Reporterが伝えている。
『Cry Macho』は1975年に出版された同題の小説の映画化で、シュワちゃんが演じるのは、妻子を亡くして落ちぶれ、アル中になった馬の調教師の役。元雇用主から40万ドルの報酬をオファーされ、彼の元妻のもとから9歳の息子を誘拐するのだが、この少年がとんでもない問題児だったことが発覚。しかし、いつしか調教師と少年は父と子のような関係を築いていく、というストーリーらしい。「映画の最後で、観客が笑いながら泣いているような作品にしたい」とアルバートは語っている。
2000年に死去した原作者のN・リチャード・ナッシュは同作の脚本も残しているそうで、アルバートは長年この企画を温めてきたという。Hollywood Reporterによれば、バート・ランカスターからピアース・ブロスナンまで、この作品に興味を持った俳優は数多く、一時はクリント・イーストウッドが監督と主演を務めるという噂もあったそうだ。【UK在住/ブレイディみかこ】