高橋一生、蒼井優からの鋭いツッコミに苦笑い「だから付き合えないんじゃ?」
2008年に雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載され大きな話題を集めた映画監督タナダユキ初のオリジナル小説を、タナダ監督自らのメガホンで映画化した『ロマンスドール』(1月24日公開)の公開記念イベントが13日、東京・神楽座にて開催。主演を務めた高橋一生とヒロインを務めた蒼井優が登壇し、来場者から寄せられた質問や悩みに答えた。
本作はある秘密を抱えた夫婦の10年間を描いた大人のラブストーリー。一目惚れした妻の園子と幸せな結婚生活を送りながらも、自分がラブドール職人であることを隠している哲雄。仕事にのめり込んでいくうちに、次第に園子との間にすれ違いが生じていく。そしていよいよ夫婦の危機が訪れそうになった時、園子は胸の中に抱えていた秘密を打ち明けるのだが…。
この日は成人式ということもあって晴れ着姿の来場者も見受けられ、高橋は登場するや「祝、成人!」と挨拶。早速2人は『リリイ・シュシュのすべて』(01)以来19年ぶりの映画共演の感想について語り始め、蒼井が「一生さんのおかげで緊張もなく、とても助かりました」と感謝を述べると、高橋も「僕こそ自然にお芝居ができたので助かりました」と互いを称えあった。
そして事前に集められた質問に答えていくコーナーがスタート。「本作を通して結婚への意識が変わりましたか?」という質問に対し、「結婚できるかなって恐怖はあります(笑)」と吐露した高橋は「そんなに結婚に対してイメージしているものが少ないのですが、去年の1月に蒼井さんと新婚生活の撮影をしていたのは楽しかったです。俳優冥利に尽きる」と笑顔で撮影期間を振り返る。
すると蒼井から「結婚したいと思いますか?」と直球の質問が。「したいですけど、相手がいなきゃ始まらないじゃないですか…」と呟く高橋は、昨年6月に南海キャンディーズの山里亮太と結婚したばかりの蒼井に「(意識の変化は)なかったですか?」と聞き返す。「私は結婚しないものだと思っていたので考えてもなかったのですけど、うっかり(笑)」と微笑んだ蒼井は「なんか車線変更みたいで、大きく道が変わることはない感じでした」と結婚生活を表現した。
その後も「嘘をついてる時にやってしまう癖」や「一目惚れってありますか?」など作品に絡めた質問に答えていった2人。最後に選んだ「好きな人への愛情表現はお金か時間か言葉のうちどれ?」という質問に高橋が「好きな人にも、どれもすぐには渡さないですね。つまらなくないですか?」と答えると、すかさず蒼井から「だから付き合えないんじゃないですか?」と核心を突かれて苦笑い。会場は大きな笑いに包まれていた。
取材・文/久保田 和馬