賀来賢人と岩田剛典が『AI崩壊』で大沢たかおから感銘を受けたことは?
『22年目の告白―私が殺人犯です―』(17)の入江悠監督が、自身の完全オリジナル脚本で描く近未来サスペンス『AI崩壊』(公開中)で共演した賀来賢人と岩田剛典。主演の大沢たかおや入江監督と共に、高い志を持って本作に参加した2人に、撮影秘話を伺った。
本作の舞台は、人工知能、AIが全国民の個人データと健康を管理するようになった10年後の日本。しかし、人を救うはずの医療AI「のぞみ」が突然暴走し、人間の生きる価値を選別して殺戮を開始してしまう。大沢は、のぞみを生みだした天才科学者にしてテロリストに断定されてしまう主人公の桐生浩介役を、賀来が桐生の義弟でAIを管理する企業の代表を務める西村悟役を、岩田が桐生を追い詰める天才捜査官の桜庭誠役を演じた。
「東京オリンピックを境にして急激に変わると言われています」(賀来)
桐生と同じくAIのエキスパートという難役に挑んだ2人。賀来は「専門用語が多かったのですが、それよりも、状況にリアクションする芝居が多かったのが大変でした。自分の会社が開発したAIが原因で世の中がパニックになっていくので、西村自身もどんどん崩れていき、感情を露わにしていきます。いろいろな表情を見せられるシーンがあるので、そこを意識して演じました」と役作りについて述べた。
岩田は、警察庁の理事官役ということで、外見も作り込んだそうだ。「今回は衣装や髪型など、いろんなものに助けられました。メガネ1つにしても監督に相談し、何種類も用意してもらったなかから近未来感のあるデザインのものを選びました。また、桜庭は桐生と同じぐらいIQの高い人間という、少し人間離れしたところがある役だったので、桐生との差別化も含めていかに人間臭さを消していくかという作業でした」。
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