高杉真宙、いじり倒されタジタジに!?『前田建設ファンタジー営業部』が公開
実在の企業が2003年に開始した“アニメやゲームの世界に存在する空想上の建造物を実現したらどうなるか?”を検証するプロジェクトに取り組む社員たちの姿を、『ヒロイン失格』(15)や「賭ケグルイ」の英勉監督が映画化した『前田建設ファンタジー営業部』の公開記念舞台挨拶が1日、新宿バルト9にて開催。主演を務めた高杉真宙を筆頭に、上地雄輔、岸井ゆきの、本多力、六角精児、小木博明、英監督が登壇した。
本作の舞台は高度成長期の頃には数々の大プロジェクトに携わってきたものの、バブル崩壊を経て先行き不安の状態に陥ってしまった前田建設工業株式会社。「うちの技術でマジンガーの格納庫を作ろう!」という上司アサガワのムチャぶりに振り回されることになった広報グループのドイたち若手社員。彼らは現実世界の常識では到底理解できないアニメ世界の設定に翻弄されながらも、日本の技術の底力を駆使して無謀なプロジェクトに立ち向かっていくことに…。
冒頭の挨拶で「やっと公開ということで、ちょっと緊張しています」と述べた高杉は、序盤から上地と小木、六角のペースに完全に飲み込まれていくことに。早速「もし会社員だったらなにをやってみたいか?」というお題に答えていくコーナーでは、会社員経験のある小木が当時の思い出話を語り始め、六角から「趣旨が違うよ!」とツッコミが。そんな六角も「我々は出来高性ですから、なにもやりたくないですけどボーナスは欲しい!」と会場の笑いを誘う。
そして「ヘッドマイクで会議したい」という岸野と、「ヘッドハンティングされて断ってみたい」と野望を語る本多に続いて、ようやく高杉に順番が回ってくると小木がすかさず「高杉くんの話どうせつまんないしやめようよ!」と割って入る。それでもなんとか「僕営業部やりたいです!人見知りなんですけど、営業部をやったら治るんじゃないかと思いまして」と語る高杉だったが、上地から「本当につまんないじゃん!」とダメ出しをもらってしまう。
つづいて「なんのオタクであるか?」という質問では英監督のフォローもあって喋る機会を得た高杉。「みなさん知ってると思うんですけど、ゲームと漫画とアニメが好きなんです」と恥ずかしがりながら答えると、岸井から「でも撮影中に私が村を作るゲームをやってたときに無関心でしたよね」と指摘され苦笑い。さらにMCから好きなジャンルを聞かれて「なんでも好きですね」と答えれば、上地から「そこファンタジー系でいいだろ!」とまたしても鋭いツッコミを入れられてしまうなど、高杉は完全にいじり倒され、終始タジタジの様子だった。
そして最後にキャストを代表してマイクを取り、ようやく自分のペースで喋る機会が回ってきた高杉は「この映画に出演させていただいて改めて思ったのは、楽しく仕事している人たちはロマンを持っていて無邪気さのある人が多いこと。この映画を観た皆さんがそんな気持ちを思い出してくれて、熱量を上げてもらえたら嬉しいと思っています」と自信に満ちた表情で呼びかけていた。
取材・文/久保田 和馬