アイドル俳優から真の演技派へ! 元祖韓流四天王が到達した新境地とは?
大ヒットドラマ「秋の童話」でブレイクし、2002年の日韓合作ドラマ「フレンズ」で深田恭子と共演、日本でも広く知られるようになったウォンビン。彼はまたペ・ヨンジュンらと共に“元祖韓流四天王”の一人としても知られる人気俳優だ。
2005年に兵役で一時俳優業をストップさせるも、5年ぶりの復帰作『母なる証明』(09)では、体の成長に思考力が追いつかない純真無垢な青年を巧みに演じ、かつてのアイドル的な印象から大きく脱皮、実力派俳優として認められるようになった。そんな彼の最新作『アジョシ』(9月17日公開)で、その印象をより確実なものにする。
本作でウォンビンが演じるのは、過去に起こったある出来事をきっかけに、世間に背を向けて生きてきた元特殊工作員のテシク。彼は唯一、心を通わせていた隣の家に住む孤独な少女ソミを危機から守るため、危険な戦いに挑んでいく。大ヒット作『レオン』(95)を彷彿とさせる世界観や、テシクの鍛え上げられた肉体から繰り出されるアクションなど、見どころは盛りだくさんだが、何と言ってもテシクのソミに向けられる眼差しが一番の見どころと言っても良いだろう。言葉に出さずとも伝わるその優しさに、ウォンビンの演技力のすさまじさを思い知らされる。
今年初め、韓国の某映画チケット販売サイトが実施した「2011年にキャスティングしたい俳優」アンケートで、2位以下を大きく引き離し、堂々1位を勝ち取ったウォンビン。彼が今最も注目を集める理由を知るためにも、是非スクリーンでその姿を見つめてほしい。【トライワークス】
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