東野圭吾の大人気ミステリー「麒麟の翼」が阿部寛主演で来年1月に劇場公開!
今年3月に発売された東野圭吾の加賀恭一郎シリーズ最新作「麒麟の翼」が、阿部寛主演で映画化され、『麒麟の翼 劇場版・新参者』(仮)として2012年1月に公開されることが決定した。
加賀シリーズの前作「新参者」は、阿部の主演でテレビドラマ化、初回視聴率21.0%を記録し、その後「阿部寛×加賀恭一郎」シリーズ第2作として、スペシャルドラマ「赤い指」がテレビ放送された。本作の原作は発売から2ヶ月で30万部を売り上げ、これによって加賀シリーズ9作品累計が820万部を超える驚異的な販売部数を記録している。東野自らがシリーズ最高傑作と認める珠玉のミステリーの映画化に、「阿部寛さんの加賀恭一郎を大きなスクリーンで見られると思うと、作者としても非常に楽しみです。震災の影響などで、まだまだ娯楽どころではないという方々がたくさんいらっしゃると思いますが、いつの日かそんな人々がこの映画を見た時、心から楽しんでいただけるような作品になることを心から祈っております」と、本作に熱い願いを込めた。映画ならではの醍醐味を伊與田英徳プロデューサーは、「加賀恭一郎の内面の奥深さや、本作で遭遇する事件の謎の深さを映画という大きなスケールの中でしっかりと描きたい。それにより、より深い感動を与えられるのではないかと思うし、そこに挑戦したい」と意欲を見せている。
本作のキャストには、ドラマのレギュラーメンバーが続投する。加賀恭一郎役に阿部寛、青山亜美役に黒木メイサ、松宮脩平役に溝端淳平らの「新参者」からの出演者に加え、「赤い指」で登場した加賀の父・隆正役の山﨑努、金森登紀子役の田中麗奈らの出演が決まっている。「赤い指」の続編となる本作について、阿部寛は「スピード感ある加賀の洞察捜査を楽しみにしてほしいと思います」と、ドラマ、原作ファンに向けてコメントを寄せた。監督は『いま、会いにゆきます』(04)、『涙そうそう』(06)、『ハナミズキ』(10)などの土井裕泰監督が務める。本作のメガホンを取ることについて、監督は「ミステリーとしても超一級の作品の映像化。刑事・加賀恭一郎が、事件によって心に傷を負った人々をどのように救い、希望に導いていくのか。希薄になりつつある“家族の絆”とは何なのかを改めて問い直すような、家族そして親子の再生の物語として描いていきたいと思っています」と、意気込んでいる。
5月12日より東京・日本橋や人形町で撮影がスタートした本作の超豪華キャスト陣は後日発表予定で、クランクアップは7月上旬を目指す。【Movie Walker】