大泉洋&小池栄子の息ぴったりの“夫婦漫才”が炸裂!「一緒に番組やりたい」
昭和の文豪・太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」をケラリーノ・サンドロヴィッチが独自の視点で脚色した舞台劇を、『八日目の蟬』(11)や「ソロモンの偽証」で知られる成島出監督が映画化した『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』(公開中)の感謝御礼!舞台挨拶が23日、丸の内ピカデリーにて開催。本作で主演を務めた大泉洋と小池栄子、そして成島監督が登壇した。
冒頭の挨拶で大泉は「このご時世にお集まりいただいてありがとうございます。ないないっていうけど、ちゃんと皆さんマスクつけてる!」と、新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが相次いで中止されていることに言及。それには小池も「今日が最後の舞台挨拶で、連日のニュースを見て本当にお客様が来てくれるかと不安に思っていましたが、会場に入ってきた瞬間に感動しました。ちょっと、ウルウルしています」と涙ぐんだ表情。
すると大泉は、小池に負けじと「こんな時に半分くらいしか来てくれないんじゃないかと…」と泣き真似をしながら挨拶をやり直そうとし、小池は「欲しがるね〜」とニヤニヤ。さらに「小池栄子の株だけが上がるのが悔しくてしょうがない!お前、ずるいな。そういうモードで行くなら裏で言ってくれよ〜」とふてくされながらも、終始泣いたフリをする大泉に小池が「全然涙出てないよ!」と鋭いツッコミを入れる一幕も。
そしてトークセッションではこれが本作の最後の舞台挨拶ということで、撮影時のエピソードや宣伝活動の思い出などを語っていくことに。小池の出方を窺うために先手を譲った大泉は、宣伝活動中の思い出を訊かれると「名古屋で夜に舞台挨拶が終わった後に、1時間半ほど走って岐阜にご飯を食べに行った。あれをOKしてくれる女優さんはこの人ぐらい」と、小池とジビエを食べたことを振り返る。
さらにタイトルにちなみ「いまだから言える、相手に“グッド・バイ”してもらいたいことは?」というお題に対して小池は「キャンペーン中に様々な番組でかなりの暴言を大泉さんに吐きましたが、あれはバラエティタレントとして番組を盛り上げるためのものだったので、その記憶をグッド・バイしてもらいたい」と告白。さらに「私は大泉さんが大好きで超リスペクトしてるから、朝の10分とかでいいから一緒に番組やりたいよ」と仲の良さをアピール。
しかし大泉は、先日「スッキリ!」に出演した際のことを例に挙げ「あなたの無茶振りのせいで僕のMCの評判下がりましたからね」と文句を並べ、細かすぎる大泉の要望に小池は「やっぱりこの人と番組できない!絶対2週目に喧嘩になるもん!」とさじを投げる。そして大泉の番になると「僕は小池さんに…ないですね。いまのままで素晴らしいと思うから」と棒読みで答え、会場の笑いを誘っていた。
息の合った“夫婦漫才”で会場を沸かせ続けた大泉&小池。最後の挨拶で小池は「大泉さんと濃厚な時間を過ごし、素敵なお芝居ができたので本作に出演してよかった」と満足げに語り、再び同じメンバーで作品作りを行いたいと熱望。大泉も「素晴らしい座組の中でやれたことは嬉しかったし楽しかった。また成島監督にコメディを撮ってもらって、小池栄子ちゃんと出て、数年後にまた期間限定の夫婦漫才をやらせていただければ」と意欲をあらわにした。
取材・文/久保田 和馬