『スマホ落とし』続編が初登場2位でスタート!ミニシアターはアニメ作品がトップ3を独占
多くの人が3連休だった2月22・23日の週末映画動員ランキング。新作が5本ランクインする、フレッシュな顔ぶれとなった。
『パラサイト』が首位キープ!韓国映画15年ぶりの記録更新も
先週、全国公開から6週目にして初の1位に輝いた『パラサイト 半地下の家族』が、土日2日間で動員20万4000人、興収2億9400万円をあげ、2週連続で首位を獲得。累計では22日に動員220万人、興収30億円を突破し、韓国映画の歴代記録を『私の頭の中の消しゴム』(04)以来15年ぶりに更新。24日までの累計は、動員242万人、興収33億円となっており、記録をどこまで伸ばしていくか期待がかかる。
新作5本がトップ10にランクイン!続編&シリーズ、リブート作品の強さが光る
今回トップ10にランクインした新作には、続編やシリーズもの、リブート作品が目立った。まずは、動員14万3000人、興収1億9700万円をあげた『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』で、前作の動員16万9000人、興収2億3400万円から若干数字を落としたものの、同じく2位につけている。そのほか、6位には人気アニメシリーズの最新作『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』、8位にキャメロン・ディアス主演の大ヒット映画を再映画化した『チャーリーズ・エンジェル』が続く結果となった。
そのほかの新作では、監督デビュー作『ヘレディタリー/継承』(18)が高評価を獲得したアリ・アスター監督の長編第2作『ミッドサマー』が7位、2016年に実際に起こった米テレビ界のセクハラ事件をシャーリーズ・セロンやニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーら豪華キャストで映画化した『スキャンダル』が9位に入っている。
ミニシアターランキングで『Gレコ』第2章が首位デビュー!
シリーズ作品の強さはミニシアターランキングでも顕著だ。前作「行け!コア・ファイター」(19)も記憶に新しい、劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」が初登場1位でスタート。2週間の上映期間内にどこまで数字を伸ばせるかに期待したい。また、2位に『世界一初恋~プロポーズ編~』、3位に『囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather』と人気BL作品が続き、アニメがトップ3を独占。その後には、朝鮮戦争時代を舞台にタップダンスに取り組む軍人たちを描く『スウィング・キッズ』が4位、巨匠テレンス・マリックがナチスに抗った一人の農夫の実話を美しい映像美で映画化した『名もなき生涯』が5位と、史実を扱った骨太な作品が続いている。
今週末の公開作品には、ハリソン・フォード主演のアドベンチャーでひと足先に公開されたアメリカでは初登場2位を記録している『野性の呼び声』、三池崇史監督が窪田正孝を主演に初のラブストーリーに挑戦した『初恋』、ギレルモ・デル・トロ企画・製作のホラー『スケアリーストーリーズ 怖い本』といったタイトルが控えている。これらの作品がランキングにどう絡むのか?その動向にも注目だ!
文/トライワークス
1位 パラサイト 半地下の家族
2位 スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼
3位 犬鳴村
4位 ヲタクに恋は難しい
5位 1917 命をかけた伝令
6位 デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆
7位 ミッドサマー
8位 チャーリーズ・エンジェル
9位 スキャンダル
10位 AI崩壊
※興行通信社調べ