ブルーレイ&DVD発売!『108~海馬五郎の復讐と冒険~』で監督✕脚本✕主演 松尾スズキの才気爆発
1988年の劇団「大人計画」旗揚げ以来、俳優、作家、映画監督として笑いを追究してきた松尾スズキ。そんな彼の監督第4作となる『108~海馬五郎の復讐と冒険~』は、妻の浮気を知った脚本家の暴走と悲哀を、限界ギリギリのエロス満載で描く復讐コメディだ。妻の綾子(中山美穂)がSNSに若いダンサーへの恋心を投稿していたことを発見し、離婚を決意した五郎(松尾)。彼は妻への財産分与を嫌がり、資産を減らすために綾子の投稿についた108の「いいね!」の数だけ女を抱こうとする奇想天外な物語。3月4日(水)にリリースされるブルーレイとDVDにはメイキングやミュージカル・シーンを抜粋したクリップ集などを収録。本編も舞台裏も唯一無二の〝松尾スズキワールド〞が詰め込まれている。
「絶対に面白いという確信があった」と、自作では初の主演に臨んだ松尾。その言葉どおり、ド直球のギャグから松尾らしいシュールな下ネタまで、多彩な笑いがちりばめられている。また、主人公を翻弄する妻を演じた中山美穂の新たな魅力を引き出した手腕も見事。松尾が体力と想像力の限界に挑んだという本作。その“笑い”に対する飽くなき探究心を紹介していこう。
エロ、バイオレンス、ミュージカル…まさかの展開が連続
五郎がSEXに没頭するエロス満載のコメディを軸に、夫婦喧嘩のシーンでは鮮血が飛び、綾子の顔が次第に変形するバイオレンスも。松尾が舞い踊るミュージカルもあり、立て続けに起こるジャンルを飛び越えた展開に驚く。
五郎が原始人やヨン様に!? 松尾の怪演ぶり
肉体関係をもった若手女優におねだりされ、赤ちゃんや原始人のモノマネを全力でする五郎。回想シーンでは『冬のソナタ』('02)のペ・ヨンジュン風五郎が登場し、松尾の振り切った演技が笑いを誘う。
中山美穂のコメディ・センスを引き出す
若手ダンサーに心酔し、五郎の妄想では笑いながら彼に飛びかかる綾子。中山は気心の知れた松尾が相手役ならとこれまでのイメージを覆す役に挑み、新境地を開拓。2人の掛け合いは絶妙だ。
舞台出身の演技派を強烈キャラに配役
五郎と共にSEXに興じる糸井役は劇団「ハイバイ」を主宰する岩井秀人。舞台歴30年超の秋山菜津子は五郎の“アソコ”が抜けなくなる愛人役に。演技派2人の弾けっぷりは爆笑必至!
50人が乱れ合う前代未聞の“女の海”
五郎が50人の男女とローションたっぷりのプールで絡み合う“女の海”。五郎が友人の糸井と“ドッキング”してしまう衝撃的な場面もあり、松尾のぶっ飛んだ脳内世界を見事に具現化した。
文/DVD&動画配信でーた編集部
ブルーレイ(4800円+税)、DVD(3800円+税)3月4日(水)発売、レンタル開始
発売・販売元:バップ