幻想的な空と海に、ジョゼの笑顔も!アニメ映画版『ジョゼと虎と魚たち』劇中カットがお目見え
2003年に妻夫木聡と池脇千鶴の主演で実写映画化され、海外でも高い人気を集める芥川賞作家・田辺聖子の代表作を劇場アニメ化した『ジョゼと虎と魚たち』がこの夏公開される。このたび本作の劇中カットが初公開され、主人公の恒夫とジョゼのキャラクターイラストが到着した。
本作は、絵と本や想像の中で自分の世界を生きる車椅子の少女ジョゼが、自分の夢を追いかける大学生の恒夫との出会いをきっかけに外の世界へと飛びだしていく姿を描いたラブストーリー。細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』(12)で助監督を務めたタムラコータローがアニメ映画初監督を務めるなど、豪華クリエイター陣が集結したことでも大きな注目を集めている。
このたび解禁された場面カットは、幻想的な空と海の下で恒夫とジョゼがはしゃぐシーンや、満開の笑顔を見せるジョゼのソロカットなど全部で5枚。様々な表情を見せる2人の姿からは、その関係性がどのように展開していくのか興味をかき立てられる。またキャラクターイラストの到着にあわせ、2人の設定も明らかに。
恒夫は大阪の大学に通う4年生で、メキシコに生息する魚に魅せられて海洋生物学を専攻。大学卒業後に留学をするため、ダイビングショップをはじめいくつものバイトを掛け持ちし、自分の夢に向かって真っ直ぐ進んでいる。一方でジョゼは、可愛らしい見た目と裏腹に毒舌家で、愛読書にちなんで自らを“ジョゼ”と呼ぶ。車椅子で生活し、ほとんどを家の中で過ごしているという設定に。
原作が発表されてから35年。時代が変わっても色あせることなく愛され続けている物語が、アニメーションとしてどのように生まれ変わっているのか。“新たなジョゼ”の世界に期待しながら、本作の公開を待ちたい。
文/久保田 和馬
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