山田孝之、広末涼子と柔軟剤のCM共演を希望「そろそろキャラの限界を感じて…」
山田孝之主演の映画『ステップ』(4月3日より公開)の公開記念トークショーが、3月5日にエイベックスビルで開催され、山田孝之、國村隼、広末涼子、伊藤沙莉が登壇した。今回、シングルファーザー役を演じた山田は「20代からエキセントリックなことをやってきて、キャラの限界を感じ、そろそろ柔軟剤のCMをやりたいと思ったので、今回やらせていただきました」と言って会場を笑いに包んだ。
広末も「山田さんが柔軟剤のCMってまったく想像がつかなくて。私も子育ては十分ステップアップしているので、柔軟剤のCMは、私のほうがいいかな」とおちゃめに言うと、山田は「一緒にどうですか」と広末を誘う。広末が「そうですね」とうなずくと、山田は「お待ちしています」と頭を下げた。
重松清原作の同名小説を映画化した『ステップ』は、妻に先立たれてから1年後、娘の美紀と再出発を決意したシングルファーザーの健一(山田孝之)が、仕事と育児の両立に悩みながらも、ゆっくりと成長していくという感動作。
山田は、「今回100%、素の山田でした。山田ってこういう人だったんだと気づいてもらえる作品になったなと思います」とフラットな“素”の状態で演じたことを前のめりでアピール。
健一の同僚、斎藤奈々恵役を演じた広末は、山田と初共演となった。広末は自身の役柄に「すごく難しいと思いました」と言いながら、現場での山田について「私が思っている以上に、山田さん演じる健一が、戸惑っている感じや不器用な感じが、役作りなのか、ご本人の性質なのかわからないけど、すごく伝わってきました。私も山田さんの健一役は意外で、すごく楽しみだったので、この役が素だったというのを今日初めて聞けてうれしかったです」と安堵の笑みを浮かべた。
山田はまた「素です」と笑いながら繰り返す。「この作品で、広末さんにお会いするのは初めてでしたが、『広末涼子がいる!』となって、本当に緊張してたんです。だから本当に素でした」。
Netflixのオリジナルシリーズ「全裸監督」などで共演している伊藤も「山田さん、見たことない顔をされてました。柔らかかったです。その前が柔らかくない人の役だったから、初めて見る山田さんで、緊張しました。パパの顔していて、新鮮でした」と今回の山田についての印象を述べた。
最後に山田は「メインとなる健一はシングルファーザーですが、いろんな家族、同僚だったりと、多くの人に救われながら生きていく人生の話なので、年齢、性別、職業関係なく、誰でもどこかしら刺さる部分があると思います」としっかりと作品をアピールした。
取材・文/山崎 伸子