“聖杯戦争”“サーヴァント”ってなに!?いまからでも間に合う「Fate」おさらい講座!
ヴィジュアルノベルゲームを原作とし、アニメやゲームなど様々なメディア展開で人気の「Fate」シリーズ。2017年からは劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』が三部作で制作されており、その最終章となるIII.spring songが3月28日(土)よりついに公開となる。本作はHeaven’s Feel(通称、桜ルート)と呼ばれる物語の完結編なのだが、そこへ向けて、Fateシリーズや劇場版の魅力を3回に分けて再確認していきたい。第1回目は、「Fate/stay night」の世界観&ストーリーのおさらいだ!
魔術師とサーヴァントが「聖杯戦争」に臨む物語
「Fate/stay night」は、手にした者の願いを叶えるとされる万能の願望機「聖杯」を巡り、魔術師や彼らに従う「サーヴァント」と呼ばれる英霊が命を賭けて戦う「聖杯戦争」を描いている。その戦いに巻き込まれてしまった高校生の衛宮士郎が、偶然サーヴァントのセイバーを召喚するところから物語が動き始める。
士郎のほか、魔術師の同級生・遠坂凛や士郎に思いを寄せる後輩・間桐桜、謎多き少女・イリヤ、聖杯戦争の監督役を務める神父・言峰綺礼らに加え、そのサーヴァントたちの思いや欲望が激しく交錯していく。半人前の魔術師だった士郎が壮絶な戦いに挑み、過酷な選択を強いられ、成長していく姿が見どころだ。
聖杯戦争の肝となるサーヴァントの存在
魔術師(=マスター)が召喚するサーヴァントとは、伝説や神話といった伝承上で活躍した英雄や、過去に偉大な功績を残した偉人の霊格が、聖杯の力によって全盛期の姿で現代に現れた存在。セイバー(剣士)、アーチャー(弓兵)、ランサー(槍兵)、ライダー(騎兵)、キャスター(魔術師)、バーサーカー(狂戦士)、アサシン(暗殺者)の7つのクラスに分かれており、それぞれから一騎ずつ召喚される。
士郎が召喚したセイバーは“最優のサーヴァント”と呼ばれ、見た目は華奢な少女だが、長剣を手足のように扱う戦闘力は一級品。忠義に厚く誠実な性格の持ち主でもある。ヒロインの一人、凛はアーチャーを召喚する。弓を操っての遠距離攻撃はもちろん、双剣を用いての白兵戦、高い防御力を誇る盾の顕現など、幅広い戦闘スタイルを持つ。また、圧倒的な破壊力を誇り“最強のサーヴァント”と呼ばれるバーサーカーは、そのパワーと引き換えに理性や一部の技術を失っているが、マスターであるイリヤには忠実で彼女を護ろうとする。
このほか、敵には冷徹だが気に入った相手には気さくで情に厚いランサー。策をめぐらせ時には非道な手段も取るキャスター。キャスターによって召喚されたアサシンなどが登場。そして、Heaven’s Feelでは異例の事態によって、「真アサシン」という(2騎目のアサシンにして)8騎目のサーヴァントが現れ、聖杯戦争をかき乱している。
劇場版で展開されるHeaven’s Feelとは?
「Fate/stay night」では、3つのストーリーに分岐して聖杯を巡る戦いが描かれてきた。1つ目は士郎とセイバーの絆を描く、セイバールートこと「Fate」ルート。2つ目は士郎が自分自身と向き合う姿を描く、遠坂凛ルートこと「Unlimited Blade Works (通称UBW)」。そして現在劇場版が展開中の3つ目のルートが、間桐桜がヒロインの桜ルートにして、聖杯や聖杯戦争の謎に迫る「Heaven’s Feel(通称HF)」だ。
そもそも聖杯とは何なのか。サーヴァント同士が戦う必要性はどこにあるのか。ほかの2つのルートでは描かれなかった謎を中心に、重厚感あふれるシリアスな物語が紡がれる。
今回は「Fate/stay night」の世界観や物語をおさらいしたが、次回はHF第1章と第2章を振り返りたい。“士郎と桜”の壮絶な物語を復習して、まもなく公開される第三章への準備をしよう!
文/リワークス(加藤雄斗)
関連作品
-
劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」III.spring song
4.6295人気ヴィジュアルノベルゲームの聖杯戦争の真実に迫る物語を映画化した3部作の最終章 -
劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]II.lost butterfly
4.131人気ヴィジュアルノベルゲームの聖杯戦争の真実に迫る物語を映画化した3部作の第2章 -