いまこそ見たい、「ビバヒル」愛をりゅうちぇるが語る!「ビバヒルを見ないで90年代のファッションを語らないでねって思ってます(笑)」
1990年から2000年に米FOX系列で放映されたアメリカのテレビドラマ「ビバリーヒルズ高校白書」、「ビバリーヒルズ青春白書」(通称“ビバヒル”)。富裕層の学生が通うウエスト・ビバリーヒルズ高校を舞台に、若者たちの恋愛や悩み、複雑な家庭事情や飲酒、ドラッグなど、当時のティーンが抱えるリアルな問題が描かれた本シリーズは、本国アメリカはもちろん、世界中に社会現象を巻き起こした。本シリーズの大ファンだというりゅうちぇるに、“ビバヒル”を見たきっかけやその魅力、影響を受けた点などについてじっくり語ってもらった。
「ビバヒルを通して当時のファッションを見るのも楽しいし、盗めるところもいっぱい」
しかし、ドラマが始まったのはいまから30年前の1990年。そんな昔のドラマに、なぜ1995年生まれで現在24歳のりゅうちぇるがハマったのだろうか。「もともとは1番上のお姉ちゃんがビバヒル世代だったので、一緒に観ていたんです。でも、当時は小さかったのでハマるまではいかなくて。高校生のころに原宿のファッションが好きになって、いろんなファッションを知りたいなと思い、改めて見直してみたんです。そうしたら、自分にも重ね合わせてストーリーも楽しむことができるし、もちろんファッションやBGMも楽しめるという感じで、どんどんハマっていきました」。
ファッションへの興味から見始めたというのが、なんともりゅうちぇるらしいが、本作は日本でも“アメカジ”ならぬ“ビバカジ”と呼ばれるファッションブームを巻き起こすほど、90年代のファッションに影響を与えた作品でもある。そして、ファッション界ではいま、世界的に90年代ファッションのリバイバルブームが訪れているんだとか。
「いま、90年代テイストの古着がすごく流行ってるんです。1周回って当時のものがすごくおしゃれになっていて。だから、ビバヒルを通して当時のファッションを見るのもすごく楽しいし、盗めるところもいっぱいある。原宿や裏原にはビバヒルファッションをしている人がいっぱいいるし、おしゃれが大好きな人は絶対見たほうがいいと思う。ビバヒルを見ないで90年代のファッションを語らないでねって思ってます(笑)」と、柔らかい口調ながらもキッパリと言い切るりゅうちぇる。
ちなみに、自身が一番影響を受けたのは、デビッド・シルバー(ブライアン・オースティン・グリーン)のファッションだそうで、「ビッグシルエットのトップスだったり、ピアスの開け方だったり、アクセサリーなんかの小物使いもすごくかわいいので、結構マネしてます」とニッコリ。
「“カップル推し”になっちゃうけど、ドナとデビッドのカップルがすごく好きです!」
同じく“ビバヒル”ファンだという妻のぺことは「一緒に観ながら『こういう服がかわいい』とか、『こういうファッションをマネしてデートしよう!』と話してる」のだとか。また、「『付き合ってたら、こういうこともあるよね〜』とか、会話やシチュエーションを自分たちと重ねながら見られるところもあるんです」と、カップルならではの見方も楽しんでいると話す。
そんな彼に好きな登場人物を聞いてみると、「“カップル推し”みたいになっちゃうんですけど、ドナとデビッドのカップルがすごく好きです!」という答えが返ってきた。「登場人物それぞれにいろんなことが起きるんですけど、この2人は安定していて。ドナは愛くるしい天然なキャラクターだし、デビッドも素直ないい子なので、すごく好きなんです」と、どこか“りゅうぺこ”夫妻を思わせるようなほのぼのカップルを挙げるところも彼らしい。