10代から50代へ…波瑠&成田凌が“30年”を演じ切る!『弥生、三月』は切なすぎる“時間”に注目
最終回の視聴率40%を記録する社会現象を巻き起こした「家政婦のミタ」や、「過保護のカホコ」「同期のサクラ」など、多くのヒットドラマを生みだしてきた脚本家・遊川和彦がメガホンをとった『弥生、三月 -君を愛した30年-』が3月20日(金・祝)より公開される。
遊川の完全オリジナル脚本による本作は、運命的な出会いを果たし、互いに惹かれ合いながらも別々の人生を歩んでいくこととなった2人の男女の30年間を、“3月だけ”で紡いでいくラブストーリー。その画期的なストーリー構成もさることながら、昭和から平成、令和にかけての30年間を演じきった、結城弥生役の波瑠と山田太郎役の成田凌の演技からも目が離せない。
このたび入手した場面カットには、2人が歩んでいく30年間のなかで重要となる、いくつかの“3月”の様子が切り取られている。
まだ10代の学生時代に、杉咲花演じる2人の親友・サクラのお見舞いに来た際の対照的な人柄がわかるカット。20代になり、家族のために好きではない男性と結婚することになり、夢を諦めそうになる弥生に言葉をかける太郎の姿。
さらにお互いに年齢を重ね、常に互いを支え合ってきた2人の関係性が表情から伝わってくるカットや、駅のホームで名残惜しそうな表情を見せる弥生の姿。そして50代になって白髪まじりになった2人が微笑みながら見つめ合う様子など、様々な挫折や試練、つらい出来事をいくつも経験しながらも、相手を想い続ける2人の30年間の変化が美しくも切なく表現されている。
遊川は「変化に悩んでいる若い人や、過去を振り返って後悔してるかもしれない大人たちが観て、自分の人生を肯定できる映画になってほしい」と、本作があらゆる世代の心に刺さる物語になっていることを語る。
描いていた未来とは違った人生を歩みながらも、運命を信じ続ける2人の激動のラブストーリーに、きっと誰もが深い感動を味わうことになるだろう。
文/久保田 和馬