冷え性のシロクマに、お尋ね者のキツネ&キリン!『ドクター・ドリトル』動物図鑑
これまでに何度も映像化されてきたヒュー・ロフティングの世界的児童文学を、「アベンジャーズ」シリーズの人気スタ―、ロバート・ダウニーJr.主演でダイナミックなアドベンチャー大作に仕上げた『ドクター・ドリトル』が現在公開中。今回は、劇中でドリトル先生と冒険を共にするとびきりキュートな動物たちを紹介したい。
本作は、動物と話すことができる名医ドリトル(ダウニーJr.)が、病で倒れた若き女王を救うため、どんな病気も治すという伝説の果実“エデンの実”を求めて、海を越え仲間と大冒険を繰り広げるという物語だ。
人里離れたドリトルのお屋敷には、“らしくない”特性をもった動物たちが、家族のようにドリトルと一緒に暮らしている。例えば、慌てん坊なアヒルのダブダブが、木製の義足をパタつかせながら看護師気分でとんちんかんなお手伝いをしたり、賢いけど近眼のイヌのジップが分厚いメガネを探し回ったり、ダチョウのプリンプトンが自分を馬変わりにしようとするドリトルに怒り散らしたり…と、みんなとっても個性的!
なかでも思わず“ギャップ萌え”してしまうのは、シロクマのヨシとゴリラのチーチー。白い大きな体のヨシは、北極出身だというのに大の冷え性で、いつも毛糸の帽子を頭に乗せている。暖炉の前でゴロゴロし、船上でも日焼けをして過ごしているのんきな性格だ。チーチーは、たくましい肉体に似合わず仲間の誰よりも小心者で、ちょっとの物音で悲鳴を上げ、すぐにドリトルの後ろへ隠れてしまう。臆病者の自分を変えたいと願ってはいるけれど、なかなか勇気が出せず背中を丸める姿がなんともいじらしい。
そのほか、「革命万歳!」がモットーで3つの森で指名手配されているという暴れん坊のキツネのチュチュ&キリンのベッツィのコンビや、意固地なドリトルをまるで母親のようにたしなめるオウムのポリーなど、どこか人間味あふれる動物たちばかり!
ダウニーJr.は今作に出演した経緯を「宇宙からの侵略の泥沼劇にしばらくハマっていたので、今度は自分が子どもの頃に観ていた映画に立ち戻った作品をやってみたいという気持ちがあったんだ」と茶目っ気たっぷりに明かしている。彼の少年心もくすぐった“らしくない”動物の仲間たちとの冒険を、ぜひ劇場で楽しんでほしい!
文/トライワークス