インタビュー 2020/3/25 18:00

『Fate/stay night』イリヤ役：門脇舞以が語る士郎の推しポイント！「杉山さんの叫び声が好き」

「桜の立場なら、(士郎の)イリヤへの向き合い方にせつなさを感じます」

自身をキャラクターと重ねてアフレコに挑むキャスト陣。それだけに、劇中でイリヤの名前を叫び続ける士郎に対し、ヒロイン・間桐桜役の下屋則子が嫉妬することもあったそう。「士郎は桜の前では取り乱すこともなく落ち着いた顔を見せます。それは桜を動揺させないためという士郎なりの気遣いですよね。イリヤに対しては割と強めにぶつかってくる。そうしないと彼女は弱いところを見せないから。士郎はイリヤを魔術師である以前に守るべき幼い少女だと捉えて接していると考えれば、彼女だけに特別な思いがあるようには見えないけれど、やっぱり桜の立場なら、イリヤへの向き合い方にせつなさを感じますよね。イリヤにもいろいろな背景はあるけれど、士郎を取り巻く環境だけを見たら、ポッと出のような存在で急に家族みたいに扱われているわけで。そんなのなんか、納得いかないですよね。則ちゃんの気持ちわかります。あ、桜か(笑)」

ヒロイン、間桐桜を演じる下屋則子がイリヤに嫉妬をすることも(III.spring song)[c]TYPE-MOON・ufotable・FSNPC

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第三章では、イリヤと士郎にどのような運命が待ち受けているのか？「士郎が大変な状況の中で厳しい決断を繰り返すのに対し、イリヤがどんな立ち振る舞いをするのか。愛してくれる人はいたけれど、孤独に育ってきた彼女が誰かの力になる、士郎のために決断をするところを見届けてほしいです。私は(衛宮士郎役の)杉山(紀彰)さんの叫び声が好きなので、[Unlimited Blade Works]でイリヤが殺された時の叫びやバトルシーンの叫びなど、『いい！』って思う推し叫びがたくさんあります」

「やっちゃえ！バーサーカー」(I.presage flower)[c]TYPE-MOON・ufotable・FSNPC

「伊藤家のお花見で桜と春を満喫したい」

それぞれの正義がぶつかり合う本作。門脇にとっての「正義」のイメージについて教えてもらった。「立場の弱い人のためにいられること、人の思いを感じ取れることですかね。誰も悲しまない世界を目指すということも正義かなと…思います」

桜のシーズンに合わせての公開となる本作。最後に、お花見にかんするエピソードを聞いてみた。「師匠(藤村大河役：伊藤美紀)が主催のお花見は、『Fate』シリーズの歴史と同じく15年くらいお誘いいただいている定番イベントです。お花見も大河のようなノリで楽しく和やかな雰囲気です。これからも伊藤家のお花見で桜と春を満喫したいと思います」

取材・文/タナカシノブ