IMAXでさらに心揺さぶられる!『AKIRA』4Kリマスター版を観るべき3つの理由
1988年に公開され、その圧倒的クオリティで絶賛された大友克洋監督の長編アニメーション『AKIRA』。本作の時代に追いついた2019年、マスターポジ(保存用フィルム原版)を新たに4Kスキャンしたリマスター版が完成。それを収めた4K ULTRA HD Blu-rayの4月24日(金)のリリースに先がけ、4月3日(金)よりIMAXにて上映開始予定だ。Movie Walkerでは、先日IMAXデジタルシアターで行われた4Kリマスター版『AKIRA』の試写上映に潜入。いまこそ観るべき3つの理由が浮き彫りになった。
『AKIRA』は大友監督が1982年から1990年にかけ執筆した同名漫画の映画化。製作期間3年、総制作費10億円という当時としては破格の超大作だ。物語の舞台は、第三次世界大戦からの復興を遂げ、オリンピック開催を翌年に控えた2019年のネオ東京。強大な超能力を持つ“アキラ”をめぐる軍とゲリラの争いに巻き込まれた不良少年、金田と仲間たちの活躍が描かれる。
巨大都市をも破壊し尽くす壮大なスケール、凝ったデザインと繊細な作画、容赦なきバイオレンスを満載した本作は、欧米やアジア各国でも公開され多くのファンを獲得。日本のアニメのレベルの高さを世界中に知らしめた、エポックメイキングな作品だ。
<ポイント1> 4K化によってリアリティを増した緻密な映像
映画の全権を任された大友監督は、漫画的ダイナミズムと緻密な描き込み、生きているような躍動感など、原作の魅力をそのまま踏襲。アニメならではのケレン味を盛り込みながら、カメラワークや編集を含め正攻法な演出で勝負しており、それが時代を超えて支持され続けている要因の一つと言える。
そんな本作を支えているのがきめ細かい映像群だ。例えば、劇中で多用されている高層ビルが濫立するネオ東京の景観。ビル街を描いた1枚絵をトリミングするだけでなく、何層にもビルの絵を重ねて前景、中景、後景をカメラワークに合わせて動かすことで自然な奥行き感を表現。そんな立体的な映像群は、情報量の多い4K化でよりリアリティを増している。
■「AKIRA 4Kリマスターセット」4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray Disc
2020年4月24日(金)発売
価格:9,800円+税抜
[特典]
●特典ディスク(Blu-ray)
・AKIRA SOUND MAKING 2019
・AKIRA SOUND CLIP BY 芸能山城組
・エンドクレジット(1988年公開版)
・絵コンテ集(静止画)、劇場特報、予告集
●特製ブックレット(岩田光央×佐々木望×小山茉美×草尾毅×明田川進によるスペシャル座談会などを収録)
https://v-storage.bnarts.jp/sp-site/akira/?inside=true
■『AKIRA』4Kリマスター・IMAX版
4月3日(金)公開
※上映劇場は下記よりチェック
https://theater.toho.co.jp/toho_theaterlist/akira_imax.html