ジーニー、野獣、スティッチまで!“七色の声を持つ男”山寺宏一のディズニー作品を配信で堪能<写真21点>
92年に公開されて以来、いまなお世界中で愛されつづけるディズニー・アニメーションの不朽の名作を最新鋭の技術で実写化し、全世界興行収入10億ドル突破。日本でも興行収入120億円を超える大ヒットとなった『アラジン』が、ディズニー公式動画配信サービス「ディズニーデラックス」にて4月1日(金)より配信される。
本作は貧しくも清らかな心を持つ青年アラジンと、王宮の外の世界での自由を求める王女ジャスミンとの運命的な恋と、“3つの願い”を叶えることができる魔法のランプをめぐる冒険が壮大なスケールで描かれていく物語。劇場公開時にも話題を集めた日本語吹替版では、映画やドラマに引っ張りだこの中村倫也がアラジンの声を、また「アナスタシア」などのミュージカルで活躍する木下晴香がジャスミンの声を担当。
そしてジーニーの吹替えは、アニメ版でもジーニー役を務めた山寺宏一が担当している。実はジーニー役をアニメ版と実写版の両方で吹替えた声優は世界中で山寺だけ。映画のみならず東京ディズニーシーのアトラクションなどでもジーニーの声を務めてきた山寺は、本作が実写化されることが発表された時から「どうしてもやりたい」と思っていたそうで、自身のラジオでは「(オファーが)こなかったら声優を辞めます!」と語るほどジーニーへの思い入れの強さをのぞかせていた。
アニメ版の日本公開から27年を経たいまでも、山寺が吹替えを務めた数えきれないほど多くのキャラクターのなかでも特に人気のジーニー。山寺自身も「ロビン・ウィリアムズがやりたい放題演じたジーニーを吹替えるのは本当に大変でした。だからこそ声優の難しさも楽しさも教えてくれたのがジーニーだった」と明かしているほど。
今回の実写版でジーニー役を演じたのは、ハリウッドを代表するスター、ウィル・スミス。過去に『アイ、ロボット』(04)などでウィルの吹替えを担当した経験がある山寺は、ウィルが演じたジーニーについて「ユーモアに満ちたエンタテイナーなんですが、よりリアルで人間味あふれるキャラクター」と評している。“七色の声を持つ男”と称される山寺が、実写版ジーニーをどのように演じているのか。アニメ版と聴き比べてみるのも楽しいかもしれない。
また「ディズニーデラックス」では、アニメ版『アラジン』以外にも山寺が吹替えを担当した作品が見放題で多数配信されている。野獣役を務めた『美女と野獣』(91)や、スティッチ役を務めた「リロ&スティッチ」シリーズといったアニメ作品はもちろん、『ロジャー・ラビット』(88)や『メリー・ポピンズ』(64)といった実写の名作たち、さらにはスター・ロード役を演じた「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズと「アベンジャーズ」シリーズなどなど。
多くのエンタテインメントが延期や中止を余儀なくされ、“自粛”や“自宅待機”など暗いニュースばかりつづいている現在。“七色の声を持つ男”の変幻自在の声と演技が日本中に笑いと感動を届けてくれることだろう。ディズニーデラックスではほかにも多数のコンテンツが見放題配信中となっている。是非とも家族みんなで楽しみながら、充実した時間を過ごしてほしい。
文/久保田 和馬