レディー・ガガが超悪女に!?有名ブランド「グッチ」一族の映画、MGMが配給権獲得
ファッションアイコンとしても注目を集め、女優としても2013年から活躍を続けている歌姫レディー・ガガ。彼女が主演を務める、有名ブランド「グッチ(GUCCI)」創業者一族を題材にした映画の配給権を、MGMが獲得したと米The Hollywood Reporterなどが報じている。
ガガといえば、初出演を飾った『アリー/ スター誕生』(18)で、俳優ブラッドリー・クーパーとのデュエットを披露。美しくダイナミックな歌声で観るものを魅了し、初主演でありながら第91回アカデミー賞主演女優賞、第76回ゴールデングローブ賞で最優秀女優賞にノミネートされ、両タイトルで主題歌賞を受賞した。
そんな彼女の2本目の主演作とあって注目を集める本作は、イタリアの有名ファッションブランド「グッチ」の創業者一族で実際にあった事件を元に描く“犯罪映画”。ファッションデザイナーでブランド創業者グッチオ・グッチの孫、マウリツィオ・グッチが暗殺された事件に焦点を当てたストーリーで、ガガはマウリツィオの元妻で暗殺事件の首謀者パトリツィア・レッジアーニ役を演じる。グッチ一族の崩壊を招く非常に強欲な女性で、元夫の財産を狙い、マフィアを雇って夫の暗殺計画を企てる…というかなりの悪女を、ガガがどのように魅せるのか楽しみだ。
メガホンをとるのは、『ブレードランナー』(82)や『オデッセイ』(15)を手掛けたリドリー・スコット。屈指の映像派であり、美術から照明まで細かく設計する完璧主義者として知られるリドリーが、ガガの魅力をどのように引き出すのか。製作は2015年にリドリーが3度目の結婚をした妻で女優のジャンニーナ・ファシオと、スコット・フリー・プロクションズと共に手掛ける。
新型コロナウイルス感染拡大により主要ハリウッドスタジオが制作停止などを余儀なくされている中、配給権を獲得したMGMは2021年11月24日の米公開を目指しているとのこと。「グッチ」は誰しもが知る超有名ブランドだけにブランドイメージへの影響も少し心配になるが…ブランドの反映と衰退、経営権を巡って繰り広げられた一族の内紛など、人間の欲望や恐怖を存分に引き出してくれる作品になることを期待したい。
文/編集部