アダム・ドライバー主演×レオス・カラックス監督のミュージカル『Annette』は、セリフのほとんどが歌!?
『マリッジ・ストーリー』(Netflixで配信中)で第92回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたアダム・ドライバーが主演を務める、鬼才レオス・カラックス監督8年ぶりの最新作『Annette』。本作で音楽を手掛ける人気ロックバンド、スパークスのラッセル・マエルが、“劇中のセリフの95%が歌”であることを明かしたと「The Film Stage」が報じている。
カラックス監督にとって初の全編英語作品となる本作は、ロサンゼルスを舞台にしたロックミュージカル。オペラ歌手だった妻の死を乗り越えようとしていた、ドライバー演じるスダンダップコメディアンの男は、ある時2歳の娘が特別なギフトを持っていることに気が付くという物語。妻役を演じるのはアカデミー賞女優のマリオン・コティアール。
報道によればラッセルは「Consequence of Sound」のコーナー「Kyle Meredith With…」のなかで『Annette』について言及。「まだ少しだけ編集が残っていますが、ほとんどの作業が完了している」と述べた上で「アダム・ドライバーが本当に見事。劇中のセリフの95%は歌で、スパークスの感性が忠実に再現されている。きっとドライバーがスパークスをやっているように思えることだろう」とコメントした。
またラッセルの兄でもあるスパークスのロン・マエルはKMUWのインタビューのなかで「今年のカンヌ国際映画祭でのプレミア上映を予定していたが、残念ながら延期や縮小が余儀なくされている。なのでこの秋のヴェネチア国際映画祭やトロント国際映画祭での上映も視野に入れている」と明かし、「この映画はとても特別。これまでのミュージカル映画とはまるで違う作品になっている」と強い自信をのぞかせていた。
文/久保田 和馬