ウィノナ・ライダー出演の海外ドラマ「プロット・アゲンスト・アメリカ」、米大統領選を前に配信&放送決定

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ウィノナ・ライダー出演の海外ドラマ「プロット・アゲンスト・アメリカ」、米大統領選を前に配信&放送決定

現代アメリカ文学を代表する作家、フィリップ・ロスの原作を「ゲーム・オブ・スローンズ」のHBOが映像化した海外ドラマ「プロット・アゲンスト・アメリカ」が、6月9日(火)からAmazon Prime Videoチャンネル‎「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」で独占配信スタート。あわせて7月9日(木)から「BS10 スターチャンネル」での独占日本初放送開始も決定した。これに伴い、ウィノナ・ライダーら豪華キャストが登場する本作の予告映像が解禁となった。

ナチス占領時代を新たな視点から描いたドラマ「プロット・アゲンスト・アメリカ」が日本上陸
ナチス占領時代を新たな視点から描いたドラマ「プロット・アゲンスト・アメリカ」が日本上陸[c] 2020 Home Box Office, Inc. All Rights Reserved. HBO[R] and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.

本作は、あるユダヤ人家族の視点を通して急変するアメリカを描いた小説「プロット・アゲンスト・アメリカ もしもアメリカが…」をドラマ化。04年に出版された小説は、もし第二次世界大戦中の1940年大統領選で、反ユダヤ主義で親ヒトラー派の英雄的飛行士チャールズ・リンドバーグが現職のルーズベルトに勝利していたら…という設定のもと描かれている。3月16日に第1話を放送したアメリカでは、Rotten Tomatoesで86%の高評価を記録し、過去に映像化されたフィリップ・ロス作品の中で最高傑作との評価もあがっている。

主人公一家にトラブルを巻き起こす姉役でウィノナ・ライダーが登場
主人公一家にトラブルを巻き起こす姉役でウィノナ・ライダーが登場[c] 2020 Home Box Office, Inc. All Rights Reserved. HBO[R] and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.

物語の主人公となるレヴィン家の夫婦には、『ルビー・スパークス』(12)のゾーイ・カザンと「ザ・ミスト」のモーガン・スペクターが扮する。また、ゾーイ・カザン演じるベスの姉で、リンドバーグに傾倒し、レヴィン家にトラブルを巻き起こすエヴリン役を『シザーハンズ』(90)、「ストレンジャー・シングス」のウィノナ・ライダー、ユダヤ教の聖職者ラビでありながらリンドバーグを支持し、彼の政権の参謀となるライオネル役には『バートン・フィンク』(91)のジョン・タトゥーロ、レヴィン家の次男フィリップ役を『マリッジ・ストーリー』(19)のアジー・ロバートソンが演じる。

スタッフには、オバマ前大統領もお気に入りと公言したドラマ「THE WIRE/ザ・ワイヤー」のほか、HBOドラマ「HERO 野望の代償」「DEUCE/ポルノストリート in NY」などを製作したデヴィッド・サイモン、エド・バーンズ、ニナ・コストロフ=ノーブルが再集結。さらに2018年に亡くなった原作著者のロスも生前サイモンと会い、共同製作総指揮としてプロジェクトに参加した。

1940年のアメリカ大統領選を新たな設定で映像化
1940年のアメリカ大統領選を新たな設定で映像化[c] 2020 Home Box Office, Inc. All Rights Reserved. HBO[R] and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.

このたび到着した予告映像では、反ユダヤ主義で親ヒトラー派のチャールズ・リンドバーグが当選したことにより、国中でユダヤ人差別が激化するのではないかと、アメリカに住むユダヤ人たちが次第に不安に駆られる様子が映しだされている。ただでさえ窮屈な生活を強いられているユダヤ人たちに対し、新大統領の当選に湧くアメリカ。希望にあふれた政権が始まるという国民の期待とは裏腹に、さらにつらい未来が見えたユダヤ人の対比が皮肉を物語っている。この状況に反発しようとするものの、どこか悲しげな表情を浮かべる主人公一家の奮闘が気になる映像だ。

現実では、今年11月に大統領選を控えているアメリカ。1940年代設定のフィクションとなる本作が、現代社会に投げかけるメッセージとは? ロスの名著がHBOのマジックでどう映像化されているのかも含め、大いに注目したい。

文/編集部

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