修正過剰でジュリア・ロバーツの広告写真が禁止処分に

映画ニュース

修正過剰でジュリア・ロバーツの広告写真が禁止処分に

今やセレブリティーの写真で無修正のものは存在しないとも言われているが、ジュリア・ロバーツをモデルに起用したランコムの広告写真は修正が過剰であり、いたずらに消費者を惑わすものであるとして英国広告基準局から使用禁止処分を受けたと英BBCなどのメディアが一斉に伝えている。

禁止処分を受けたのは、ランコムのティントミラクルファンデーションの宣伝用写真で、しわ一つない完璧な肌のジュリアの顔がアップで写っている。この広告写真にもの言いをつけたのは、自由民主党の女性議員ジョー・スウィンソン。彼女は「デジタル加工されたスターの写真はいたずらに女性たちを惑わせるものである」と主張し、ジュリアの広告写真は「誇大広告の特にひどい例」であり、「(英国では)16歳から21歳までの年齢の女性の半分が整形手術を検討していると答え、摂食障害を持つ人々の数は15年前の二倍になっている。過剰修正された広告写真の蔓延がその原因になっているのは明らかだ」とBBCニュースに語っている。

ランコムの親会社であるロレアル社は、ジュリアの写真に修正が加えられていることは認めながらも、写真は「ジュリアの健康的で輝くような肌を示している」と主張している。しかし、英国広告基準局はこの回答に納得せず、現在の状態ではジュリアの広告写真の英国内での使用は許可できないという判断を下した。

また、ロレアル傘下のメイベリンの広告用に撮影されたクリスティー・ターリントンの写真も同様の禁止処分を受けている。【UK在住/ブレイディみかこ】

作品情報へ