バットマンとベイン、真夏の撮影で一番大変なのはコミュニケーション!?
真夏のコスチューム映画の撮影といえば、とにかく“暑くて大変”というイメージがあるが、現在、ピッツバーグで撮影中の『ダークナイト ライジング』(2012年夏日本公開)でバットマンを演じているクリスチャン・ベールと、悪役ベインを演じているトム・ハーディは、普通にコミュ二ケーションが取れないことが最大の難題らしい。
同作の映像が一部解禁され、公開が待たれるばかりだが、どうやらベインは、口がふさがれたマスクを被っている模様。バットマンは従来通り、目と口だけが出ているマスクを被っていることから、相手のしゃべっている声は聞こえないが、これまで、たとえば故ヒース・レジャーが演じた悪役ジョーカーなどに対しては、口元を見てセリフが終わったか判断していたという。
しかし、今回最大の見せ場となるだろうベインとの掛け合いは今まで通りにはいかないようで、「マスクをすると、その人物になりきれるのは良いんだけど、問題は話が全く聞こえないということなんだ。バットマンは、ベインのセリフが聞こえないし、口元が隠れているのでセリフを言っているのか、終わったのかどうかさえ判断できない。それで僕たちは、独自のコミュニケーション方法を考えたんだ」
「たとえば、ベインのセリフが終わったら、僕が親指を立てるとかウィンクするとかね。色々、手で合図しながら撮影を進めている。バットマンが指をくねくねと動かしたら、準備が整った合図。ベインがバットマンに走りよって蹴るとかね」と、トム・ハーディがトータル・フィルム誌のインタビューで思いがけない苦労話を語っている。
それらの様子は当然、映画の中では編集でカットされてしまうが、後に発売されるDVDやブルーレイの撮影秘話ではお目見えしそう。緊張感漂うバットマンとベインが、ウィンクしたり指を動かしたりしているシーンを見るのも楽しみだ。【NY在住/JUNKO】