第35回モントリオール世界映画祭で『わが母の記』『アントキノイノチ』がW受賞

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第35回モントリオール世界映画祭で『わが母の記』『アントキノイノチ』がW受賞

第35回モントリオール世界映画祭で現地時間8月28日、授賞式が行われ、ワールド・コンペティション部門に正式出品されていた『わが母の記』が審査員特別グランプリ、『アントキノイノチ』がイノベーションアワードをそれぞれ受賞した。

同映画祭は近年、立て続けに日本映画が受賞しており、日本と縁が深い映画祭として注目されている。2006年には『長い散歩』(奥田瑛二監督)がグランプリ、2008年にも『おくりびと』(滝田洋二郎監督)がグランプリ、『誰も守ってくれない』(君塚良一監督)が脚本賞、2009年に『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』(根岸吉太郎監督)が監督賞、2010年に『悪人』(李相日監督)が主演女優賞を獲得した実績がある。今回の両作受賞により、同映画祭では4年連続で日本作品が受賞したことになる。

現地時間8月19日には『アントキノイノチ』の出演者の岡田将生、榮倉奈々と瀬々敬久監督、平野隆プロデューサーが、同映画祭に参加。瀬々監督は作品への思いを語り、岡田や榮倉は演じるうえでの苦労を、質疑応答の中で明かしていた。

現地時間8月27日は、『わが母の記』の原田眞人監督の長男で、編集を担当した原田遊人が映画祭に参加。夏季休暇でカナダを訪れていた、本作の出演者でもある樹木希林が急遽飛び入り参加し、原田と共にレッドカーペットを駆け、会場をわかせていた。さらに、京都で別作品の撮影中の原田眞人監督と、主演の役所広司からも喜びのコメントが到着。監督は「日本が元気のない今、明るいニュースが届いてとても嬉しく思います。全ての観客とその母親たちに捧げるつもりで撮りました。この家族の絆の物語がモントリオールの皆様にも共感していただけたことが光栄です」と、感謝の言葉を述べ、役所も「現地にいる樹木さんとも電話で話をしました。監督と共に喜びを分かち合っています。日本の家族の姿を世界の人々に見ていただけて、そして受け入れてもらえたことがとても嬉しいです」と、喜びを語った。【Movie Walker】

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