『リアル・スティール』ワールドプレミアにヒュー・ジャックマン、ダコタ・ゴヨ、日本から天海祐希が登場
ロボット格闘技の世界を舞台に、人生に挫折した男の再起と、父と息子とのかけがえのない絆を描く『リアル・スティール』(12月9日公開)。本作のワールドプレミアが現地時間10月2日、ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオで行われ、出演者のヒュー・ジャックマン、エヴァンジェリン・リリー、ダコタ・ゴヨと、ヒロインの日本語吹替を担当した天海祐希、ショーン・レヴィ監督がレッドカーペットに登場した。
世界中から250人のメディアが集まる中、映画に登場するATOMをはじめとする4体のロボットが登場。集まった2500人のファンも熱狂し、大規模で華やかなプレミアイベントとなった。スティーヴン・スピルバーグ&ロバート・ゼメキスが製作総指揮を務める本作。製作を振り返り、ショーン・レヴィ監督は「スピルバーグとの仕事は色々な意味ですごく勉強になった。彼は心が広くて聡明で最高なパートナーだった」とスピルバーグ監督の印象を語った。ショーン・レヴィ監督を「主演のヒューにはほとんど演出なんて必要なかったよ。もともと素晴らしい俳優だし、役作りもしっかりしていたから僕は彼に任せて自由にやってもらったんだ」と言わしめた主演のヒュー・ジャックマンは、「格好良いロボットが登場するアクション映画としての醍醐味もさることながら、父親と息子、そこにヒロインを絡めた人間関係が感情豊かに描かれているハートのこもった感動的なお話しで、とても素晴らしい映画だよ。製作総指揮のスティーブン・スピルバーグは、今や伝説だ! 彼と仕事ができたことを誇りに思っている」と敬意を表した。
主人公と10年ぶりに再会し、反発しながらも次第に絆を深めていく息子役を熱演した注目子役のダコタ・ゴヨ。ショーン・レヴィ監督からも「ヒューの息子を演じたダコタは魔法の力を持ってるんだ。何百人の候補者の中で一際輝いていたからね」とお墨付きをもらったダコタは、スケールの大きいレッドカーペットが初体験となった。興奮気味で、「この作品の出演が決まったという知らせを受けた時はキッチンにいて、床に倒れるかと思うくらい驚いたし、今でも信じられないよ」とオファー時を振り返り、「共演できたヒューはとにかく最高に素敵な人だよ。本当にラッキーだった。ふたりで撮影現場の近くのデトロイトの遊園地に一緒に行ってジェットコースターに乗ったりもしたよ。僕の日本語のセリフはそんなに大変でもなかったよ。すごく短いセリフだったからね」と余裕の表情を見せた。
今回がハリウッドプレミアデビューとなり、ハリウッド実写映画の吹替声優に初挑戦した天海は、ヒロインのベイリーを演じたエヴァンジェリン・リリーと対面し、「あなたの演技は素晴らしかった」と声をかけると、エヴァンジェリンからは「あなたは本当に美しい! きっと素晴らしいベイリーだったに違いない。必ず日本語版を見るわ」と、お互いを称えあった。【Movie Walker】