ヴァネッサ・パラディがジョニー・デップのハートを射止めた方法とは?
ジョニー・デップ最愛のパートナーとして全世界の注目を集めるフランスのポップアイコン、ヴァネッサ・パラディ。15歳の若さで歌手デビューを果たし、その後もシャネルの広告塔や『橋の上の娘』(99)など、モデル、女優として常に第一線で活躍を見せてきたが、ジョニーとの間にふたりの子供を産んでからは数えるほどしか女優活動をしていない。そんな彼女が約6年ぶりに主演する映画『ハートブレイカー』が、10月29日(土)より公開される。
フランスで大ヒットを記録した本作は、世界有数のリゾート地モナコで繰り広げられる痛快なロマンスコメディ。“別れさせ屋”の男アレックスと、彼の標的となった結婚間近のセレブ女性の駆け引きが、テンポよくユーモアたっぷりに描かれている。劇中でヴァネッサはターゲットとなる勝気な美女ジェリエットを演じているのだが、その小悪魔的な魅力がとにかく印象的だ。
『真夜中のピアニスト』(05)のロマン・デュリス扮する“別れさせ屋”アレックスは、これまで標的にした女性の心を瞬時に虜にしてきたが、ジュリエット相手にはそれが通用しない。あの手、この手で迫る男など、まるで眼中にない様子で、逆に手玉に取ってしまうヴァネッサの姿は、かつてセルジュ・ゲンスブールをも魅了したという小悪魔ぶりを地でいくようで、さすがと言うほかない。それでいながら、次第に心を開き、秘密を打ち明けるようになってから不意に見せる弱い一面にも、ぐっと惹きつけられる。どこまで計算されているのか疑心暗鬼にもなってしまいそうだが、このギャップに骨抜きにされない男はいないだろう。
他にも、誰もいなくなったバーで披露するダイナミックなダンスや、ラストで見せるぱっと弾けるような笑顔の眩しさなど、ヴァネッサの魅力が存分に発揮されている。同様のラブストーリーがジョニーとの間で繰り広げられたかはわからないが、未だ衰えを知らないヴァネッサの輝きぶりを見れば、世界一セクシーなプレイボーイとして世間を騒がせていたジョニーのハートを射止め、家庭的な男に大変身させてしまったのも納得がいくはずだ。
また、本作の公開を記念して、ヴァネッサの衝撃の映画デビュー作『白い婚礼』(89)のデジタルリマスター版の上映も決定した。こちらは、教師と17歳の女学生の禁断の恋を描いたロマンス作で、ヴァネッサは文字通り、体当たりの演技を披露している。清純なルックスの中に時折のぞかせる小悪魔的な可愛さが爆発している。『ハートブレイカー』と併せて見ることで、彼女の魅力を改めて実感してもらいたい。【トライワークス】