プロジェクト10周年を迎える「.hack」最新作が劇場用長編3Dアニメで登場!

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プロジェクト10周年を迎える「.hack」最新作が劇場用長編3Dアニメで登場!

「The World」という架空のオンラインゲーム内のキャラクターたちと現実世界でのプレイヤーそれぞれのドラマをテレビアニメやゲームなど、様々なメディアで描いた一大プロジェクト「.hack」。「新世紀エヴァンゲリオン」の貞本義行、「機動警察パトレイバー」の伊藤和典など、超一流のクリエイターたちが参加した同プロジェクトは、スタイリッシュなキャラクターデザインと世界観、そしてミステリアスなストーリーで多くのファンを獲得した作品だ。その人気シリーズの最新作となる長編3DCGアニメーション『ドットハック セカイの向こうに』が、プロジェクト開始10周年となる2012年1月21日(土)に公開されることが決定した。

「ゲームキャラクターとプレイヤーは別の存在」など、複雑な世界観を持つ「.hack」シリーズだが、本作は西暦2024年の地方都市を舞台に、14歳の少年少女たちが現実とゲーム世界の両方で巻き起こる事件に立ち向かう姿を描いた青春アドベンチャー。声優陣も貞本義行キャラクター原案の劇場版アニメ『サマーウォーズ』(09)でヒロイン・夏希を好演した桜庭ななみをはじめ、「侍戦隊シンケンジャー」のシンケンレッド役で知られる松坂桃李、舞台や映画、テレビドラマのみならず、バラエティ番組でも活躍中の若手俳優・田中圭などが顔をそろえる。

『APPLESEED』(04)が先鞭を付けた、日本人になじみの深い2Dアニメタッチの3D CGアニメだが、近年は『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』(09)、『よなよなペンギン』(09)、『豆富小僧』(11)など、ファミリー向け映画が目立っていた。そんななかでゲーム原作の『鉄拳 ブラッド・ベンジェンス』(11)や2012年秋公開予定の「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズの神山健治監督最新作『009 RE:CYBORG』など、従来のアニメファンがより満足できるタイトルも台頭。2Dでは不可能なダイナミックな演出が可能ゆえに採用される3D CGだが、本作では現実とオンラインゲーム、ふたつの世界が主人公たちにとっては同じ“現実”なんだという思いを観客にスムーズに伝える役割を担っていると言えよう。

3D CGながら、温かみのある優しいキャラクターたちが活躍するハイクオリティアニメとして、今までのファンはもちろん、事前情報が一切ない人にも楽しんでもらえる作品だ。【トライワークス】

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