ジャッキー様の眼力がすごい! 『1911』の中川翔子が作品に込めた熱い思いを語る

インタビュー

ジャッキー様の眼力がすごい! 『1911』の中川翔子が作品に込めた熱い思いを語る

ジャッキー・チェンの記念すべき100本目の出演作で、清朝末期の激動の中国を描いた歴史超大作ドラマ『1911』(11月5日公開)。そんな本作の日本語吹替版に、ジャッキー・チェンの大ファンとして知られる中川翔子が吹替キャストとして参加することになった。今回はそんな彼女に、作品の見どころやジャッキーに対する熱い思いを語ってもらった。

――まず初めに、日本語吹替版のオファーが来た時の気持ちを教えてください

「私の人生において、ジャッキー・チェン様の映画に関わることは究極の夢だったので、お話をいただいた時は興奮しすぎて、すぐには信じられませんでした。家に帰ってからようやく実感できたんですけど、今度は嬉しくて涙が出てきて、その夜は母と手を取り合って号泣してしまいました(笑)」

――アフレコ時に苦労した点はありますか?

「私が吹替を担当したのは、ジャッキー様扮する主人公と一緒に戦い、散っていった革命家の残された妻・陳意映(ちんいえい)という役なんですけど、これまでの人生で未亡人は一度も経験したことがないので、どう演じたら良いのかわからなくて苦労しました。でも劇中では、石丸博也さんのセリフからバトンタッチで私の出番が始まるので、雰囲気を崩さないよう、精一杯気持ちを込めて演じさせていただきました」

――そんな本作の感想と、中川さんのおすすめポイントを教えてください

「これまで体を張ったド派手なアクションで、私たちに“勇気”や“生きる力”を与え続けてくれたジャッキー様が、今回はイメージを一転して、シリアスなお芝居を披露してくれます。そして、作品自体も重いテーマを扱っていて、革命の裏にはたくさんの犠牲があったことが、とてもリアルなタッチで描かれています。そんな激動の時代に生きた人々の姿を『映画という形で後世に残したい』と考えた、ジャッキー様の熱い思いを感じながら見てもらえると嬉しいですね。それとおすすめポイントですが、劇中ではジャッキー様の目に注目して見てください。今作は体を張ったアクションを封印しているぶん、とにかく眼力がすごいんです。たくさんの悲しみを映しながらも、決して希望を失わない瞳の輝きは、見ているだけで胸がいっぱいになります。年を重ねることで増した渋さやダンディズムにも酔いしれてほしいです(笑)」

――ずばり、中川さんの考えるジャッキー・チェンの魅力とは?

「何といっても、あのミッキーマウスも顔負けの笑顔ですね! もちろん、全身を使った命がけのアクションにも惹かれますが、たとえ頭蓋骨や足を骨折しても、ファンの前では痛みを感じさせないように満面の笑顔でい続けようとする、その心意気にはしびれてしまいます。全人類にとって、まさに理想のヒーローですね。『1911』では、険しい表情をしているシーンが多いんですけど、そのぶん、ごくたまに見られる笑顔の場面には、心を鷲づかみにされてしまうこと間違いなしです!」

――ちなみに中川さんは、プライベートでジャッキーに関するとっておきのエピソードがあるとお聞きしたのですが

「昔、誕生日のお祝いにジャッキー様の経営するレストランに行ったことがあるんですけど、その頃はまだ芸能界にも入っていなくて、『いつか一度で良いから、ジャッキー様に会ってみたいね』って母と話をしていたんです。そしたら私たちの向かいの席に、本人が座っていて(笑)。感動のあまり、親子そろって泣いていたら、ジャッキー様が私たちに気付いて声をかけてくれたんです。そして誕生日のお祝いで来たことを伝えると、あの素敵な笑顔で『ハッピーバースデー、翔子』とサインを書いてくれて、お店の料理も全部ごちそうしてくださって。本人は覚えていないでしょうけど、私のなかでは『いつか再会した時に、この時のお礼を言いたい』という気持ちが、仕事を続けるうえでの心の支えになっているんです」

――それでは最後に、これから作品をご覧になる方に向けて一言お願いします。

「これまで様々な難役をこなしてきたジャッキー様が、本作では実在の人物役に体当たりで挑み、新たなヒーロー像の開拓に成功しています。同じ時代に生きる者として、ジャッキー様の切り開いた新境地を、是非スクリーンで見届けてほしいですね!」

世界的アクションスターのジャッキー・チェンが、主演兼総監督として情熱の全てを注ぎ込んだ渾身作『1911』。第24回東京国際映画祭でも特別オープニング作品として上映され、絶賛の声が相次ぐ本作の公開をどうぞお見逃しなく!【六壁露伴/Movie Walker】

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