勇者から3股男、愛の伝道師まで、ぶっ飛んだ役なら山田孝之にお任せ!
お人好しな勇者、自称・元売れっ子ミュージシャンの星、エリート検察官、記憶喪失の3股男、金髪おかっぱ頭の外国人・浪人・愛の伝道師、闇金業者の社長、冷静沈着な武将。このバラエティ豊か、かつ奇妙な肩書きは、俳優・山田孝之が今年の下半期から来年にかけての出演作で演じた役柄だ。ここ数年、映画やドラマで目覚ましい活躍を見せている彼だが、最近はさらに幅広い役柄に挑戦し、俳優として新たな一面を開花させている。
テレビドラマ「ウォーターボーイズ」(03)、「世界の中心で、愛をさけぶ」(04)、「タイヨウのうた」(06)など、かつて山田孝之といえば青春ドラマやラブストーリーで爽やかな役を演じるイケメン俳優として活躍していた。だが、2007年には『クローズZERO』でワイルドな不良を好演し、その後も『鴨川ホルモー』(09)や『乱暴と待機』(10)でコミカルな役を見事に演じ切り、2010年のハリウッド・レポーター誌では“世界の注目俳優10人”の1人として日本人として唯一選出されるなど、様々な役を演じることのできる俳優として認められている。
7月から9月にかけて放送されていたテレビドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」ではRPGのドラクエを連想させる世界観で主人公の勇者ヨシヒコを、同クールに放送されていたテレビドラマ「荒川アンダー ザ ブリッジ」では黄色い星のマスクを被ったロックに生きる男を、9月に公開された『アンフェア the answer』ではキーマンとなる上昇志向の強いエリート検察官を演じ、今年の後半に入ってからは、これまでにないぶっ飛んだ役を楽しんでいるかのように見える。
そんな山田が主演を務め、11月19日(土)に公開されるのが『指輪をはめたい』だ。今作で山田が演じるのは、スケート場で頭を打って記憶を失くし、カバンの中から発見した見覚えのない婚約指輪の相手を、見覚えはないが自分の彼女だという3人の女性から探すエリート営業マン。ツンデレで美人な年上、巨乳の風俗嬢、控えめだが重い女、というタイプの違った3人の女性を相手に、コミカルかつ切ない演技を見せている。
さらに2012年には、映画版『荒川アンダー ザ ブリッジ』(2012年2月4日公開)、金髪おかっぱ頭の外国人・浪人・愛の伝道師という1人3役に挑んだ『ミロクローゼ』(2012年公開)、悪徳闇金業者の社長に扮する『闇金ウシジマくん』(2012年公開)、石田光成と厚い友情で結ばれた武将を演じる『のぼうの城』(2012年秋公開)など、個性的な役に挑戦した出演作が続々と控えている。今、最も面白い個性派俳優・山田孝之の動向を見逃すな!【トライワークス】